2024/09/21
「5年以内に残コンを奪い合う時代が到来します」 林和彦先生(香川高専)と行く! 残コンステーション見学
このところの宮本さんの口癖、「5年にないに残コンを奪い合う時代が到来します」。数字的根拠はぶっちゃけ希薄だが、肌感として本当にそのように感じるのである。時代が求めどもなかなか産業として応えることのできないサーキュラーエコノミーのみならず、当今流行りのカーボンニュートラル(リサイクル)まで実現するきっかけが残コンだから。
残コンステーションと原材料製造の見学ツアー
残コンステーション視察
こちら、実際に建設現場で余剰となって生コン工場に持ち戻された生コン、いわゆる残コン。 残コンステーション(残コンst)ではこうした余剰副産物は100%有効に用いられ骨材や混和材料の原材料となっている。
動力も薬剤も使わずに脱水
サイクルはおよそ36時間。こちら、残コンステーションでは、汚水、残水、残コンの脱水処理は動力(フィルタープレスを稼働させる電気や設備)も薬剤など(市販の粒状化材料)も一切用いずに行われている。
残コン粒状化原石
こちら、脱水処理されてストックされている様子。
セメント水和を妨げるものも一切ないため1日経過すれば写真のようになる。あとはこちらの原石から骨材や混和材料を得る工程となる。
CCU混和材料「残コナ」
集塵機で得られた微粒分がこちら「残コナ」。枯葉など夾雑物を取り除いて純度の高い(?)CCU材料となる。こちらを、混和材料として用いればそれだけカーボンネガティブ。
トロンメルで分級して骨材を得る
こちらは原石から得られた細骨材。こうして原石は3種類に区分され主にJIS外品の生コンクリートの原材料として地域に循環する過程でCO2をも固定・吸収(カーボンニュートラル)が期待される。
見学歓迎! 「みんなで作るみんなのラボ&オフィス」
「コンクリートをもっと身近に」
あとは、あらゆるすべての生コン工場で当たり前に実装を実現すること。そのためには、生コン工場にとって無理なことをクリアしていくことと、出口、つまり非JISコンクリートの市場をJOISが中心となって創造してくことだよねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。