2023/06/25
令和5年度 1級舗装施工管理技術者資格試験 経験記述 解答原稿
本日(2023/06/25)はいよいよ1級舗装施工管理の応用試験が開催される。最後の追い込みということでblgの1編を直前対策として回答予定の経験記述(小論文)のご紹介。
経験記述回答原稿(2023/06/25)
前回、応用試験は惜しくも不合格という結果を受け、今回の経験記述は日経クロステックでも大々的にご紹介いただいたがちリアル現場を主題として作成し、また、オクドの藤森さんや、大成ロテックの渡邊さんなど、実際に協業させていただいているエキスパートの方々からの貴重なアドバイスをいただいて作成いたしました。
この場をお借りして御礼申し上げまっす。
舗装工事名:工事名を明確に記述しなさい。
(工事名)さかなや跡地 宿泊施設新築工事
工事内容:工事の発注者、工期、主な工種、施工量を記述しなさい。
(工事の発注者)大成ロテック 株式会社
(工期)令和5年4月1日〜令和5年4月30日
(主な工種)新設舗装工
(施工量)ポーラスコンクリート舗装1,500m2
(立場)主任技術者
その舗装工事の施工にあたって、留意した施工管理項目の課題を工程、出来形・品質管理、安全のうちから選び(複数の選択可)解答欄にレ点を記入し、その内容を200字以内、課題に対して現場で実施した対策を300字以内、得られた結果を100字以内で簡潔に記述しなさい。
留意した施工管理項目:出来型・品質管理
留意した施工管理項目の課題(200字)
本工事は、廃屋となっていた旅館のリニューアルに付帯する舗装工事であった。隣地のり面からの流入水対策として約1500m2のポーラスコンクリート舗装を施工するものであった。資源循環の観点から、コンクリートの粗骨材には再生骨材L品(JIS A 5021)が求められたが、バージン材に比べて性状が低下しているため、これを使用したコンクリートの品質管理が技術的な課題となった。
課題に対して現場で実施した対策(300字)
再生骨材L品相当には、粗骨材にモルタルが付着したものとモルタル塊が多く含まれているため、バージン材に比べて吸水率が高くなる傾向となる。これに起因してコンクリートの性状が大きくばらつくことを防ぐため、以下の対策を生コン工場に指示した。
①再生粗骨材に多く含まれる微留分を考慮した配合設計。
②含水比のばらつきを抑えるために、同一ロット(製造日)の再生骨材を使用。
③プレウェッティングを行うことで、荷上げ前の骨材の含水比を調整する。
加えて、現場でのフレッシュ性状を調整するため、運搬車両はアジテータトラックとし、化学混和剤を後添加できるようにした。
得られた結果(100字)
上述対策を徹底することにより、安定したコンクリートを製造することができ、要求性能を満足するポーラスコンクリート舗装が施工できた。また、施工後およそ60日が経過している現在においても、大きな変状や損傷は見られない。
落ちても毎年挑戦します
「コンクリートをもっと身近に」
というわけで、今日試験が終わったら帰りの電車の中では早速毒劇物取扱者試験の勉強を始めるつもりさっ。偉いよね、僕。毎日チャラいblgを書いてるだけのコンクリートメンヘラおじさんってだけじゃないよね。うん。こんなくだらないblgを書いてないで、さっさと後2本終わらせて、最後の追い込みに集中だっ。
オワッコーン‼︎
今回のお題は再生骨材(L品相当)の使用ということですが、実際は粒状化再生骨材でした。ただ、現時点ではJIS規格がないため、JIS A 5021を引用したのでしたー。宮本さん、試験頑張ってくださいー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
![](https://www.nr-mix.co.jp/jois/img/jois_recon_station_BeforeAfter.png)
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。