2023/04/10
「多様性を旨とした空間における共創がものづくりのスタンダードに」(週刊生コン 2023/04/10)
互いを属性や出自で決めつけることなく統合的に捉え尊重し合う空間で起きる「創発」はこれからのものづくりのスタンダードになっていく。先週1週間のものづくりや技術開発を振り返る「週刊生コン(2023/04/10)」
ジオポリマー1週強度13.3N/mm2
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生コンキャンプではゼネコンや生コン工場の技術者らとのオープンイノベーションを通じて次から次へと新しい製品が生まれ実装に向かいます。
激安の砂製造の可能性
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砂マフィアが暗躍しているこの時代に新たな砂製造方法として確立しちまえば当面はオワコン・オコシコン・イワモルといったJIS外品を中心に出荷されそうだぜ。
生コンキャンプから液体オコシ材
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それぞれの属性で互いを分断せずに尊重しあえる空間では思いもよらない副産物として様々な製品や技術が生まれる好例。まさに創発ですー。
グリーン・ホワイト・ブルーカーボン
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野口貴文先生が提唱する「ホワイトカーボン」が見事グリーンカーボン、ブルーカーボンと並んで認知される世界はもうすぐそこまできてるぜ。
生コンキャンプの残コンステーション
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週刊生コンは宮本さんから生コンキャンプのキラーコンテンツ「残コンステーション」を紹介することで締めくくりたいと思います。ドライウェイ(透水性コンクリート)やGNN時代よりも前から「残コン」は生コン工場やゼネコンなど関係する様々な人や団体との交流の架け橋となってきました。現在では20年以上の活動の成果として「残コンステーション」は当社らをはじめ各地で残コンを地元経済に循環させています。この活動が契機となって、「オワコン」「オコシコン」「イワモル」「ジオポリ」といったチャレンジングな製品が実装することができたと言い換えることができます。これからのものづくりは序列や区分で互いを分断するのではなく多様性を第一とした空間における共創がキーワードなのだと強く信じるようになった経験が生コンキャンプでもあります。
今週も様々なチャレンジが創発的にそれぞれのラストワンマイルで生まれることでしょう。統制・制御しようとするのではなく、無理せず循環に身を委ねる。そんな姿勢が求められているのかもしれません。
というわけで(?)、オワッコーン‼︎
確かに20年前に比べると宮本さんの人脈も多様になりましたよね。時代の要請なのかもしれません。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。