長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/08/14

「グレートリセットを迎える建設・コンクリート産業」(週刊生コン 2023/08/14)

「グレートリセットを迎える建設・コンクリート産業」(週刊生コン 2023/08/14)

迎えるグレートリセット。その未来は「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」が当たり前の世界。週刊生コン(2023/08/14)はそのリアルを追う。



始まるグレートリセット

 残コン女の子

こんにちは。。 グレートリセットは大袈裟ですし、流行り言葉を無闇に弄して学を衒う向きにも思われますが、ここ1週間は残コナ爆誕など今後の建設・コンクリートの大変革を予兆する出来事がいくつかありましたのでそのご紹介ですー。

舗装が迎えるグレートリセット

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連日の猛暑が襲う日本列島で「道路舗装と言ったらアスファルト」という文化はリセットされるべき慣習と言っていい。140℃を越す灼熱で作業を強いるアスファルトだけでなく、35℃以下で施工されるコンクリート舗装が選ばれない理由は何一つない

関連記事:「嘘でしょ?! 猛暑日に コンクリ よりも【100℃以上高温】で作業を行うアスファルト。それでもまだ、95:5の【95】でアスファルトが選ばれる?!」

冷たいだけじゃないSCMsとポーラスコンクリート

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材料が35℃以下で施工されるだけでなく、コンクリート舗装ではCO2を大量に発生させる原因となっているセメントを用いずにSCMs(高炉スラグやフライアッシュなど)を代替できることが知られている。人に優しいだけでなく、地球にやさしいのもコンクリート舗装。

関連記事:「オコシコンは高炉セメントB種、スラッジ水、回収骨材または粒状化骨材による製造を標準といたします」

バズプロダクト「オワコン」もコンクリート舗装

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姉妹製品「オコシコン」と並んで大活躍中の「オワコン」もそんなコンクリート舗装の1つ。作業する人に優しいだけでなく、地球にやさしいはコンクリートの十八番。「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」だ。

関連記事:「オワコンもSCMs、スラッジ、回収・再生・粒状骨材の高度利用を推奨しています」

マテリアル革命【残コナ】爆誕

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白石建設に設置されてあるプラントではスラッジケーキを原料として日夜「残コナ」が製造されている。次第に明らかになっている残コナの物性。結合材としてのセメントだけでなく、残コン処理に必須とされていた薬剤(造粒材)も不要となる未来がすぐそこまで来ている。

関連記事:【残コナ】「自前で作れる残コンソリューション爆誕?! スラッジケーキを加工したら造粒材になりました」【無料】

なんと言っても【残コナ】の1週間

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残コン(残コナや粒状骨材)と副産物(SCMs)さえあればコンクリートは製造できる。「オワコン」も「オコシコン」も「オワモル」も製造できる。いよいよ始まったグレートリセットは先週の出来事だ。

関連記事:「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。」

おい、「残コナ」やべえな、これ。製品品質のばらつきを抑制する手段が確立されちまえば、セメントはいよいよ無用の長物になっちまうってことか。いや、そうなると、今度は品質が均一な残コナが作れなくなっちまうってことなのか? 今後が実に楽しみな展開になってきたぜ。

 残コン姐さん

完全資源循環をコンクリートから!

最後に残コン姐さんがいい指摘をしてくれたように、SCMsと残コナばかりで製造してたら多分カルシウムイオン(?)が欠乏して残コンstではちゃんとした残コナの生成ができなくなっちゃいそうだよね。そうなると、近隣のセメントで生コンを製造している工場からスラッジケーキや残コンを仕入れることが必要になるね。それまでお金がかかって捨てていたスラッジケーキや残コンを残コンstが買ってくれるってんだから、垂涎の的ってやつだよね。
「コンクリートをもっと身近に」
もちろん、そうなったらそうなったで、残コンstで製造される残コナ(自家消費されない分)や粒状骨材をバーターで購入してもらって「オコシコン」「オワコン」「イワモル」「ジオポリマー(AAMs)」などを製造してもらう必要があるわけだけど。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
いよいよ循環が見えてきました! このところ宮本さん「室内試験練りをすっ飛ばして最初から実機試験練りをスタンダードに」という着想に夢中になってます。これからガンガン試験実機練りを繰り返して最適解を得る実験が始まりますー。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士