長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/10/23

「ゾクゾクと登場する残コン改質材や薬剤不要の造粒技術について」(週刊生コン 2023/10/23)

「ゾクゾクと登場する残コン改質材や薬剤不要の造粒技術について」(週刊生コン 2023/10/23)

先週1週間を総括する月曜日おなじみ「週刊生コン」では続々と登場する残コン改質材や薬剤不要の造粒技術についてご紹介。使いたくないのに無理やり使わせようとする造粒材があるようだが必要ないものは必要ないのである。また、「造粒」は新たなコンクリート分野を拓く鍵になる可能性について。



「残コン」を「造粒」するための各種技術

 残コン女の子

本日は、「週刊生コン」として今も続々と集結している各種造粒材や造粒技術についてご紹介をしまっす。
こうしてさまざまなアプローチが登場することで「残コン」という分野がにぎやかになるといいですー。。

バサRaミクスは副産物だから安いです

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副産物であることから圧倒的コスパ(セメントや石灰系地盤改良材の水準を凌駕する)が特徴の残コン改質材バサRaミクス爆誕。

関連記事:「あのセルドロンに挑戦状を叩きつける? 《バサRaミクス》の登場で盛り上がる粒状骨材JIS化への道」渋谷建材

「毒薬」と貶されたMAPEIからの回答 re-con zero l/a

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こちら、と会員企業でもあるにも関わらず「毒薬」とRRCS藤井事務総長(「セルドロン」の共同開発者)に一刀両断されたかに思われた MAPEIだが、かえす刀で反撃に打って出た「re-con zero l/a」は液体タイプで粉塵ゼロ・ドラム内汚辱ゼロが特徴となっている。大阪兵庫生コンクリート工業組合からのデビューが検討されている。

関連記事:【MAPEI】「粉塵が飛び散って誤って吸入する心配のない残コン改質材が登場しました」re-con zero l/a

 

「これからは液体タイプで行きます」MAPEI

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MAPEIとの協議の末、今後日本国内での残コン改質材は「液体タイプでいくことにします」

関連記事:「オワコンの素 【Y弾】 は液体タイプを標準でいくことに決まりました」

 

ていうか、そもそも、造粒材なくてもいける

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そもそも論、これまでも「残コナ」などでの造粒を紹介してきたように、造粒材などなくとも残コンは改質できる。要は、「粉もん」であれば、その表面積で水分を捕集し造粒をもたらすのだ。世の中の造粒材とやらに騙されないよう気をつけて! こちらは、「Y弾の手配をうっかり忘れた」ことによる、「怪我の功名」で施工された「オワコン」の様子。

関連記事:【熊本】「産官学が 《共に成長する》 玉名発の超高齢化・人口減少社会におけるコンクリートのあり方とは」玉名市

造粒技術「生コンキャンプ」に続々と結集しています

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そんな最新の技術革新について、生コンキャンプ定期演創会で共有されることとなった。「コンクリートに垣根は必要ない」大阪兵庫コンクリート工業組合のエース「サンコン」こと船尾さんの熱弁が印象的。

関連記事:「騙されたふりして強かな脱炭素の利用」(細田暁) 「コンクリートに垣根はいらない」(船尾孝好)「トレンド脱炭素で強かに新たな産業分野を開く」(取違剛)

なんだか、続々とニューフェイス登場でにぎやかだぜっ。権威を盾に先輩ヅラしてふんぞりかえってっと、フクロにされんなよっ。

 残コン姐さん

「造粒」は新たな「コンクリート」の分野を拓く

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こちらは、そんな「造粒」を「コンクリート舗装」に応用して構築された簡易舗装。生コンキャンプ定期演創会やその後のディスカッションでも話題となったが、台形CSGダムなど今後、1N〜18N分野が新たな産業分野として定義される可能性も。

関連記事:【オクド】「道路会社の方が遠方から当社を訪ね取り払われるアスファルトとコンクリートの垣根」

残コンさん、残コン姐さん。いやはや、こうして振り返ってみると、毎日毎日目まぐるしく次から次へと新しいものが生まれては消えたり残ったりしているねっ。
「コンクリートをもっと身近に」
先日、シャンパングラスを片手にベランダからサンセットに輝く大海原を見下ろしていた時に、「奢れる物は久しからず。ただ春の夜の夢の如し」って言葉を思い出して、はたと目が覚めたんだ。「勝って兜の緒を締めよ」とも言うしね。常に謙虚に、市場と顧客が求めることをひたすら形にすべく変化していきたいと思う今日この頃でっす。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??
宮本さんの悪い癖で、調子に乗りすぎていると後でえらい目に遭わされますよー。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士