2023/12/25
「出発点はとにかく現場。横文字だらけの現代技術は召使であり手段」(週間生コン 2023/12/25)
いよいよ今年最後となった「週間生コン」では前週の出来事を総括する。「出発点はとにかく現場」と言う宮本さんの信条はやっぱり常に光となって僕たちを照らしてくれます。今年もお世話になりました。来年も引き続き「週間生コン」よろしくお願いいたします。
週間生コン(2023/12/25)
コンクリート産業は地元に支えられて地元を支える基礎資材を供給していますから出発点は地元であり現場なのですー。。
出発点はとにかく現場
「セメント・コンクリートの歴史は人類が火をコントロールし始めた頃に遡る」教えてくださったのは宮本さんの尊敬してやまない野口貴文先生(RRCS代表理事)。石灰岩の山林に雷が落ち火災が発生した後に降雨による水和反応(硬化)を目の当たりにした原始人はその時から火を用いてセメント・コンクリートを取り扱うようになった。この逸話はつまり、順序は常に「現象」(現場で生じる出来事や実践)が初めにあり、その後再現性を生み出すために理論が従うと言うことを示すものであり、「出発点はとにかく現場」と言う宮本さんの信条を形成している。
関連記事:順序を戻せ! 理論やシステムはあくまで現場のダイナミズムから生まれるもので断じて会議室からではない
DxもGxも全ては「手段」
「出発点はとにかく現場」と言う発想さえ大切にしていれば五月雨式に立ち現れる GxだのDxだのAIやらIT、SDGsといったブームに惑うことなく歩むことができる。現場で生まれている知恵やそれらが統合されていく循環が主従の主であって、横文字だらけの現代のテクノロジーはあくまで召使(従)として目的を果たすために用いることができるようになるはずだ。
関連記事:「既往の規格・基準に変化を求めず残コン処理やCCUへの加工さらに非JISコンクリート製造までの運用一切をシステムとして構築する」(月刊残コン Vol.77)
世界企業MAPEIとの絆が半島同士の結びつきに
協業も15年を数える世界企業MAPEIとの結びつきが国際イベントEROICAと出会い半島同士の絆に発展しようとしている。来年MAPEI訪問に先立ちこれまでの足跡をシリーズとしてまとめるブログが始まった。
関連記事:イタリア・MAPEIと伊豆半島・生コンポータル(長岡生コンクリート)協業の歴史を振り返る #1
自転車で伊豆半島を再発見しよう
そんな奇跡の巡り合わせから派生し本格化を始めたプロジェクト #世界一有名な半島 では今後関係者らが自転車で我がふるさと伊豆半島の随所をめぐり発信することになった。宮本さんミニ(写真)もマウンテンバイクを買い与えられ参画する。
関連記事:改めて自転車で訪ねる地元・伊豆半島にはきっと新しい発見があるはず(園田輪業・割烹だるま)
フリマは本日クリスマスまで!
生コンポータル地元で交流のある方々が主催するフリーマーケットは本日(2023/12/25)クリスマスまで開催されている。
関連記事:生コンポータルQuarry併設のLumberでは本日(2023/12/25)までフリーマーケット開催中
今週の目玉は玉名市「オワコン」
なお、今日から始まる1週間の目玉はHAYN隊が熊本県玉名市に集い法面保護(防草・排水)に「オワコン」を実装するプロジェクトが生コンポータル今年の仕事納めとなる。
関連記事:【熊本】「産官学が 《共に成長する》 玉名発の超高齢化・人口減少社会におけるコンクリートのあり方とは」玉名市
「コンクリートをもっと身近に」
1年52週目いっぱい駆け抜けた感じだね。でも、ほっとしているいとまはなくて、これから岡山の白石建設さんを訪問して、明日は熊本県玉名市、さらに水曜日は東京の重要先を巡ってからの、木曜日は地元でEROICA関係者らとの挨拶回りetc.. 実に目一杯の1週間が始まりました..。みんなも体など壊さず、最高の1週間で仕事納めを締めくくってねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。