2023/12/27
人口減少や超高齢化にあって新しい施設管理 「残コン」と里道や残地の「防草」「排水」をつなげる実験が始まってます #3
迎える人口減少・超高齢化社会にあって先進的なインフラ運用は熊本県玉名市で着実に進んでいる。全ての市町は玉名市土木かのキノさんに見習え。地元で発生する副産物「残コン」を高度利用し製造される「オワコン」(造粒ポーラスコンクリート)による施設管理。
草も排水も解消! 官地管理に「残コン」「オワコン」
「オワコン」残地法面機械施工
いよいよ始まった重機(バックホウ)による法面「オワコン」貼りコン施工。
「法面(のりめん)」とは?
法面とは、実際に宅地として使用できない斜面部分のことです。 「法地」または「崖地」ともいいます。 自然の地形によるものもあれば、宅地造成などで切土や盛土などにより造られるものもあります。 山の斜面などを切り取ってできた新たな斜面のことを切土法面、土を盛ってできた新たな斜面のことを盛土法面といいます。(引用:不動産用語集)
写真にもあるように斜面を意味する土木用語「法面」は雑草はもちろん降雨などによる表面土の流亡や土砂流出などが問題となる。
猛スピードの機械施工
元々オペレーターは熟練者。当初全く触ったことのない材料「オワコン」に戸惑いつつも作業スピードはみるみるUPなんと8mの法面は30分経過で終盤戦を迎える。また、作業人員はオペレーターを含んで3名を想定していたが実際はオペレーターのみでの作業が大半を占めた。
締め固め度で3スパンに区分
完成。なお、法面は3スパンに区分され締め固め(ユンボによる転圧)の度合いによって経過観察ができるように設定された。表面の劣化の程度や雑草の有無、透水性の推移などが検証される。
端部の仕上げはキノさんの手作業
平面に施工する場合同様に端部は転圧が行き届かないため手作業となる。プロジェクトを指揮するキノさんこと木下さんぢきぢきの仕上げ完了となった。
ここから、YNU細田先生や噂の土木応援チームの松さんたちがサポートして規画・基準類に落とし込むことで世界中で再現可能なパッケージが誕生するんだなっ。
始まる経過観察と「残コン」適用
雑草が生えていた平面も合わせて「オワコン」が施工されたことにより歩道が実質広くなるという副次効果も。今後玉名市では既設「オワコン」の経過観察に加えて年始から実験フィールドにおける「残コン」「オワコン」の施工が始まる。
「コンクリートをもっと身近に」
ようやっと羽田に到着、ここから飛田給に移動して用事を済ませたら葛西って感じのジュルスケでおおわらわの宮本さんですっ。みんなも素敵な年末を過ごしてねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。