2024/03/21
勝手に開発?! エコスル(ポンプ先行材)に新シリーズ!!脱炭素時代に 【エコスルCN】 爆誕の予兆
「エコスルプラスの運賃が困っている」白石建設武南さんに寄せられた小澤辰矢さんからの相談に早速試してみました。スラッジ微粒分にCO2を固定させた「残コナ」をそのままエコスル(ポンプ先行材)の原材料に適用したエコスルプラスの開発について。
カーボンネガティブの先行材登場!
CO2をたっぷり吸収「残コナ」
生コンスラッジの微粒分「残コナ」は1トンあたり100kg以上のCO2を固定していることが明らかになっている。白石建設武南さんのアイディアはその残コナをそのままエコスルCNの原材料として採用しようとするもの。
既存品エコスルプラスの難点【運賃】
製造元が広島県福山市に位置しているため西日本はまだしも東日本(東京以東)など需要地での流通に関しては運賃倒れがこれまで普及の妨げとなってきた。(写真引用:https://www.pumpman.jp/ecosuru/)
製造元サテライト【白石】【長岡】
なお、エコスルプラスの製造拠点は現在広島県福山市だけとなっており、「オコシコン」のキーバインダー「おこし材」の製造元も同様となっている。現在、製造所のサクライトもといサテライト工場を白石建設(岡山市)と長岡生コン(伊豆の国市)に設置することによって運賃問題解消の検討が進んでいる。
関連記事:「残コナと残コン粒状細骨材を用いた 【CNオコシコン】 の開発」白石建設・陽光物産
業務の空き時間に「エコスルCN」製造
写真は長岡生コン(生コンポータル)に設置されてある残コンst分級ヤード。粒状骨材を分級することで得られる微粒分がそのままエコスルCNの原材料となる。業務空き時間などを有効利用することでエコスルCNのパッキングを行うという計画。
使えば使うほど脱炭素エコスルCN
エコスルプラスは「セメントを用いない」ということからカーボンニュートラルを謳っていたが、粉体がそもそもCO2を固定している(CCU)という観点からエコスルCNはカーボンネガティブを前面に打ち出す予定。今後、毎月交流している小澤辰矢さん(エコスルの開発者)と共同で実装実験などが進む予定。
自然と生まれる技術開発「生コンキャンプ」
コンクリート実務者が互いを尊重し合い安心して交流できる場所「生コンキャンプ」では今回の事例のように様々なテーマのコンクリート関連技術が無尽蔵に生み出されている。
「コンクリートをもっと身近に」
いよいよって感じがするね、うん、エコスルCN。ノリに乗っている小澤辰矢さんと一緒なら爆発起こせそうな気がしてます。これからも「伝える」情報発信に全力で向き合おうっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。