2024/05/02
戻りコン由来リサイクル材へ CO2 を固定したコンクリートによる 三島市道 施工
いよいよ加和太建設より報道機関向けに発表された「戻りコン由来リサイクル材へ CO2 を固定したコンクリートによる 三島市道 施工」と見学会プログラムのご紹介。https://www.kawata.org/press_release/7057.html
脱炭素 プレスリリース! RRCS見学会も!!
CO2を固定したコンクリートを全国に先駆けて三島市の公道に
加和太建設株式会社(本社=静岡県三島市,社長:河田亮一)は、2024年5月22日(水)に三島市の公道(三島市文教町)において、二酸化炭素(CO2)を吸収・固定したリサイクル骨材を利用したコンクリートを全国で初めて施工します。1)生コン工場に戻された未利用のJIS生コン
▼ CO2を固定したコンクリートを全国に先駆けて三島市の公道に施工します
脱炭素実現やカーボンニュートラル実現のために、地域全体の取組みとするため、弊社、三島市、伊豆の国市における戻りコン有効利用実績のある、株式会社長岡生コンクリート(本社=静岡県伊豆の国市,社長:宮本充也)と連携し、静岡県東部生コンクリート販売協同組合のご支援も受け、実現しました。
コンクリート原材料となるポルトランドセメントは製造時に高温焼成を伴い、尚且つ原料である石灰石が加熱時にCO2を発生させる性質があるため、セメントを使用したコンクリートはCO2が多く排出することになります。近年、国の示すカーボンニュートラルの方針によりCO2有効利用が求められています。
そこで弊社は、CO2有効利用のためCO2を固定したコンクリートを採用しました。特徴は、高炉セメントB種、戻りコン造粒骨材等に追加し、戻りコンスラッジ由来 CCU微粉末を適用したことです(図参照)。
CO2を固定した戻りコンスラッジ微粉末をCCU混和材料(CCU = Carbon Capture Utilization)とみたてて生コンクリートに配合し、かつ、生コン組合員の工場から製造、運搬、施工する、世界的にも例のないコンクリート大型打設現場となりました。採用したCCU混和材料は、全炭素量測定結果により1トン当たり159.9kgのCO2が計算上固定されています。事前に自社敷地に施工し、ワーカビリティ等を確認しました(写真参照)。
脱炭素地域の実現、カーボンニュートラル社会実現の具体的な打ち手をこの地域から推進してまいります。
廃棄生コンを削減、環境にも寄与する/複合的な課題解決につながる材料
▼ 廃棄生コンを削減、環境にも寄与する / 複合的な課題解決につながる材料
今回のコンクリートの施工においては、特徴的な材料を2点用います。
① 戻りコン粒状化再生骨材
戻りコンは洗浄処理され残渣のスラッジはこれまでは埋め立て等で処理されてきました。本技術は戻りコンを全量骨材として再利用します。生コン製造者にとっては処分費負担の課題解消がなされ、骨材製造時に発生するCO2のみならず、貯蔵・供用中におけるDAC(Direct Air Capture:骨材に含まれている水酸化カルシウムが気中二酸化炭素を吸収固定する)によるCO2固定が期待されます。
② 戻りコンスラッジ由来 CCU混和材料
スラッジを特殊なプロセスで加工しCO2固定を実現、さらに生コン工場にサイロ貯蔵できる混和材料に仕立てました。現在のところ戻りコンスラッジを全量有効利用するためにCCU混和材として実装したコンクリートの流通実態はなく、今回の施工はこのようなCCU混和材を実装したコンクリートが汎用化される先駆けとなります。
本施工はCCU混和材料を100kg/m3配合しました。計算上、生コン1m3に約16kgのCO2を固定しています。
低炭素コンクリート・脱炭素コンクリートの普及が急がれるなか、全国に先駆けて生コン組合から購入し施工まで、一貫して行うことで、今後の事例が増えるように後押しをしてまいります。
▼ 施工時見学・ご取材をご希望の方向け / 概要
・日時:2024年5月22日(水)8:30 打設開始 / 11:00頃終了予定
・場所:三島市文教町1-5-15
・会場に駐車場はございません。大変恐れ入りますが、近隣の有料駐車場をご利用いただくか、公共交通機関でのご来訪にご協力をお願いいたします。
・ヘルメットのご準備が必要な場合は当方で準備いたしますので、必ず事前にご連絡をお願いいたします。
▼ 本プレスリリースに関する報道お問い合わせ先
加和太建設株式会社 経営推進部・広報担当 村上 萌
TEL:070-2234-4465 E-mail:media@kawata.org
【加和太建設プレスリリース】公道で全国初施工!戻りコン由来リサイクル材へCO2を固定したコンクリートによる三島市道施工.pdf
RRCSリサイクル分科会でも見学会を行います
宮本さん
@サンコン
高炉セメントB種・粒状化再生骨材100%・CO2固定スラッジ微粒分100kg(砂置換)の生コンの製造・施工は見学会として開放されますのでぜひ粒状化分科会の皆さんにご案内ください。当社でも見学会のプログラムをご要望に応じてお作りしますのでよろしくお願いします。
あと、こちらの打設と同日に一部20m2程度ですが、ゼロセメント(高炉スラグ微粉末100%)+粒状化再生骨材100%・CO2固定スラッジ微粒分100kg(砂置換)+ジオポリマー用混和剤(MAPEI)の生コンも実験的に施工を予定しています。真っ白なコンクリートでまさに野口先生が提唱されている「ホワイトカーボン」の実践になります。
当日は設計に携わった西沢立衛事務所も立ち会うほか、JR東海の三島駅前というご縁もありWedgeさんほか多くのメディアの方もいらっしゃる予定ですので是非交流の場としてご活用いただけると幸いです。
サンコンさん
ご連絡ありがとうございます。
粒状化分科会→RRCS リサイクル分科会のことと理解しました。
そちらでしたら白岩さんがサブリーダーをつとめてらっしゃるので、事務局と調整頂けると思います。
宮本さん
よろしくお願いします。リサイクル分科会のテーマであります粒状化再生骨材を全量使用してますし、さらに生コン屋さんの困りごとスラッジケーキをCCUとして100kg砂置換してますのできっと参考にしていただけるものと自負してます。調整よろしくお願いします。
@白岩誠史
RRCS代表理事・野口先生も大いなる関心を寄せるCCUコンクリートやゼロセメント/DAC/CCUコンクリートの公道への実装は5月22日。前日よりkrでは説明会や懇親会などが企画される予定。西沢立衛事務所が手がける三島駅前新ランドマーク【加和太新社屋】外構に採用された脱炭素・資源循環コンクリート打設 「次回は26日金曜日!」
(※注釈:一連の表現はG現場で元請けから得た情報をもとにした宮本さん自身の意見でありGI基金関係者らから得た情報などでは断じてありません)
5月22日は脱炭素コンクリート半島で!
脱炭素コンクリート見学プログラム案
(5月21日)
1700 前夜祭(Lumber_kr)
※会費5,000円
(5月22日)
0900 CCUコンクリート製造現場見学(伊豆中央コンクリート)
1000 CCUコンクリート施工現場見学(加和太建設新社屋)
1200 昼休憩(移動)
1500 セメント0kgで製造されたコンクリート舗装見学(川の駅 伊豆城山)
1600 残コン粒状化骨材100%で打設された舗装見学(サカナヤステイ駐車場)
1700 懇親会(Lumber_kr)
※会費5,000円
申し込み・問い合わせ:生コンポータル(担当:宮本充也)
「コンクリートをもっと身近に」
いやはや、さすが生き馬の目を抜く加和太建設のプレスリリース「伝える」力も半端ないねっ。 「作っているのは元気です」生コンポータルでは加和太建設さんと共にご当地 #世界一有名な半島 伊豆半島を資源循環・脱炭素コンクリートが当たり前に実装される地域にしていきたいと思いまっす。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。