2024/07/31
廃棄物を組み合わせただけで、 ①気化熱による温度低減 ②排水の発生抑制 ③CO2固定 ④高付加価値化 が達成されます
試験実装された残コン「オワコン」ブロック(残コンを残コナで粒状化させて作ったブロック)には全て普段は廃棄処分されているものだけで作ったのに各種性能が期待される最強の製品である紹介。
残コン「オワコン」ブロックは最強です
上澄水を散水することで、①気化熱による環境温度低減、②排水(上澄水)の発生抑制、③空隙内部(塩田効果)によるCO2固定、④CNブロックとしての高付加価値化 などが見込まれていますー。。
残コン「オワコン」ブロック
こちら、昨日(2024/07/30)ご紹介した残コンを残コナで「オワコン」(粒状化)させて製造したブロック。
関連記事:残コンを薬なしで【オワコン】にしてから【ブロック】を作るといいことだらけ
見た目がオシャレ?
もともと性能(①気化熱による温度低減 ②排水軽減 ③DACによるCO2固定)を期待して製造されたものだが、見た目が建築表現にある版築のようにも見え、なんだかオシャレな気もする宮本さん。
参考:版築
なんか、ほんとに、版築っぽいでしょ?(引用:https://kura-ya.net/other/hanchiku)。そっち方面で売れないかな?
上澄水を散水してみました
いつも比喩するように硬いスポンジのようにぐんぐん吸水する。無数に存在する空隙の中で上澄水(飽和水酸化カルシウム溶液)は二酸化炭素と反応し炭酸カルシウムを析出(Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3)を期待している。
ぐんぐん飲み込んでます
上面で溢れて側面に流れ出す上澄水も毛細管現象により余すことなく吸収される。今後こちらのサンプルは毎日上澄水を散水される。その繰り返しにより空隙が炭酸カルシウムCaCO3で埋め尽くされ吸い込まなくなるまで続ける予定。
残コンstの隔壁に利用します
こちらICCに設置されてある残コンstの隔壁は通常の残コンで製造されたもの。残コン「オワコン」ブロックに変えることで汚水の脱水(残渣を効率よく得る)や気化熱による環境温度低減、CO2固定などに高度利用され、お役目を終えたらCN(カーボンニュートラル)ブロックとして高付加価値で販売される予定。
オワコン「残コン」ブロックもJOIS生まれ
コンクリート実務家らのサロンJOISでの交流は日夜R&Dが繰り広げられている。
「コンクリートをもっと身近に」
ま、そんなわけで、今日も今日とて「伝える」「伝わる」「知られる」コンクリートの貢献を広げるよっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。