2025/02/02
コンクリートここまで愛してる人見たことないかも 【林和彦】 先生直伝! 生コンプライベート講座 in 香川高専
規格外コンクリートの市場を拓くことで低迷するコンクリート産業をV字回復させコンクリート実務家らのプライドを取り戻す。サイコーだったJOIS技術交流会の後はご当地香川高専のコンクリート研究者・林和彦先生を訪ねました。
JOISの後は香川高専・林和彦先生訪問
JOISから一夜明けた昨日(2025/02/01)はご当地のコンクリート研究者・林和彦先生を訪ねましたのでそちらのご報告となりますー。。
橋梁点検実習フィールド
こちら、切断されて緊張が緩み引っ込んだPC線。実際に供用を終えた橋梁の断面を切り取って持ち込まれた物を中心に多くの展示が楽しめます。すごすぎです、ここ。ちなみに、なんと先日国土交通大臣賞を受賞したフィールドだそうです、すご。
香川高専キャンパス
スターション(命名林先生)と名付けられたこちらの小屋には学生さんたちと一緒に製作したコンクリートブロック(黄色)が「星」をモチーフとして散りばめられています。
ぶったまげました、コンクリートでできたベンチ。学生さんたち数名で持ち運びも可能だそうです笑。
JIS規格で規定されていない物事が大切
そして、ここからはなんとも贅沢な林先生からのプライベートレッスン。
マジで面白すぎて未だ興奮覚めやらぬってのはこういうことかもしれない。まさにJOISの理念にも通じることだが規格に縛られない、甘えないという姿勢を学びました。同じスランプ18cmでも全く違う生コンがある。同じ呼び強度24N/mm2でも全く違うコンクリート構造物がある。目から鱗の体験をコンクリート四半世紀の池上さん(ICC)オワコンの宮本さんをはじめ、オカモン(白石建設)、丸山さん(YNU)エブサさん(YNU)と一緒に楽しみました。目から鱗体験は来る4月12日JOIS技術交流会で!
材料工学実験室見学
こちら、3Dモデリング撮影用機材。スランプ試験を撮影したりします。
プレストレストコンクリートだからぽきっと折れないデモンストレーションはオカモンが「あたしにやらせてください!」と自信満々。
ロボコン、プロコン、そしてデザコン
高専の学生が互いに技術力を競い合うロボコンは有名だが、それ以外にもプログラムの技を競い合うプロコン、そしてデザインを競い合うデザコンがあるそうだ。
「1kgの重さには耐えられるが、2kgで破壊する構造を作りなさい」というお題に対して学生さんたちが挑戦するという。スリリングで実感的な素晴らしい教育だと思いました。すごい。理系、すごい。楽しそう。
コンクリートのことが好きで好きでたまらない、居ても立っても居られない、という気持ちが服を着て歩いているのような林先生のお話はコンクリートを志す人の気持ちに火をつけてくださいます。
4月12日はJOISで林先生の講話を楽しもう!
たっぷり講義を楽しんだ後はご当地讃岐うどんの名店をご紹介いただきました!ちなみに、鬼無は盆栽でも有名な土地だそうです。ランチの最中に次回JOIS技術交流会(4月12日)の基調講演が決まりました。
解散した後「せっかくなんで」という謎の根性が湧いてきてご当地名物一角を訪ねました。オワコンの宮本さん、これが決定打になってその後岡山のapaホテルで15時間滞在となりました。今、埼玉に向かう移動中の新幹線でブログ書いてます。
「コンクリートをもっと身近に」
それにしても、情報量半端ない。やっぱ、現場、足を運んで愛にいく、この姿勢大切だねっ。そして「伝える」情報発信もねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。