2023/10/20
「あのセルドロンに挑戦状を叩きつける? 《バサRaミクス》の登場で盛り上がる粒状骨材JIS化への道」渋谷建材
「あのセルドロンに挑戦状を叩きつける?」。埼玉は渋谷建材で爆誕していた奇跡の土質改良材「バサRaミクス」はもちろん「残コン」にも適用可能。宮本さんのことを気にして「残コンには用いません」としていたバサRaミクスの登場でより賑やかな市場(残コンソリューション)を創造しよう。
セルドロン vs バサRaミクス
なんと、開発者の渋谷建材大曽根さんは宮本さんのことを気にかけて残コンへの適用を見送ってらしたそうなんですが、宮本さんからのお声がけもありこの度「残コン」分野にも進出することになりましたー。。
残コン造粒材業界に殴り込み!バサ Ra ミクス 爆誕
【請求項1】 窯業系製品の製造工程で生ずる前記窯業系製品の粉体、及び/又は前記窯業系製品の製 造工程で生ずる前記窯業系製品の端材を挽砕した粉体、を主体とし、 前記粉体は複数の多孔性の焼結粒体からなり、
袋体内に充填したことを特徴とする、
土壌改質材。
【請求項2】 前記窯業系製品が、陶器、磁器、ガラス、セメント、石膏及び石灰の内少なくとも1種 類を含むことを特徴とする、 10 請求項1に記載の土壌改質材。
【請求項3】 前記粉体が、長石、珪石、石灰石、陶石、珪砂、粘土、珪藻土、及びアルミナの内少な くとも1種類を含むことを特徴とする、
請求項2に記載の土壌改質材。
【請求項4】 前記袋体が、重機にて吊り上げ可能な把手を備えるフレコンバッグであることを特徴と
する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の土壌改質材。
多孔質で無機質だから安心・合理的
【課題】窯業系製品の製造に伴う産業副産物を利用した 環境負荷の少ない土壌改質材を提供する。 【解決手段】土壌改質材は、窯業系製品の製造工程で生 ずる窯業系製品の粉体10、及び/又は窯業系製品の製 造工程で生ずる窯業系製品の端材を挽砕した粉体10、 を主体とし、粉体10は複数の細孔11aを有する複数 の焼結粒体11からなり、重機にて吊り上げ可能な把手 を備えるフレコンに充填したことを特徴とする。
窯業系製品を製造する過程で発生する副産物の概念図。これ、当社らも開発に携わった「セルドロン」と同様の効果を発揮する。ということは、つまり、残コンソリューションとしても応用可能。
試される「セルドロン」との比較実験
表示は、「泥土」(8)となっているが、まあ、「残コン」でもいける。これから、先行商品で当社ら開発品であり推しもしている「セルドロン」との比較検証が始まる。
セルドロンは「わざわざ作ってる」バサRaミクスは「廃棄物」
こちら、「セルドロン」は元々印刷工場などで発生する「紙粉」(しふん)と呼ばれる副産物にアイディアを見出し開発されたもの。なお、廃棄物を裏付けとするには調達が難航するため、現在では特殊機械により微粉砕、つまり、人工的に製造している。また、密度が、0.25程度と非常に軽く輸送効率やハンドリングが問題となっている。一方のバサRaミクスの裏付けたる窯業系副産物は膨大な量の確保が可能であること、関東エリアの調達先も豊富であることから、すでに土質改良の分野では利用が進んでいるそうだ。
実用新案も、あの「山口特許事務所」がサポート
出ました、実用新案のサポートは建設系特許事務所では最強の名を縦にする山口特許事務所が、発明者渋谷建材を強くサポート。元々、渋谷建材の大曽根さんは「宮本さんの仕事と被るから残コンではなく汚泥に」とおっしゃっていたのだが、「いやいや、コンペティターがたくさん集まって鎬を削ったほうが業界全体が良くなる」ということで、自身が生み出した可愛い発明製品「セルドロン」を旅させる(わざわざ大変な競合者を生み出す)ことを決断したもの。
粒状骨材JIS委員会でみんなと楽しく競い合う!
なお、RRCSらでは残コンを粒状化させて骨材とした原材料のJIS化に大きく舵を切っている。セルドロンをはじめ、コンバラス、re-con zero evo(新)などなど、強豪ひしめくこの分野にこの度バサRaミクスも参戦が決まった。
関連記事:「資源循環ビジネスモデルに資する粒状化再生骨材に関するJIS開発」RRCS
まあ、雑音はさておき、コンクリート一致団結(東京大学・野口貴文先生)の御旗に集まり勇者たちと共に、もっともっとコンクリート産業の貢献の輪を広げるぞっ。
オワッコーン‼︎
いよいよ今日は業界の有名人が多数集まってキャンプが行われます(「今週末(2023/10/20)はいよいよ生コンキャンプの詳細プログラムが出ました」)。生コンキャンプの目的は研究や開発そのものではなく「練って運ぶ」つまり社会実装がメインですので、今日はその点にフォーカスして最後まで楽しみましょうー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。