2023/08/24
「残コンから骨材・造粒材・混和材が製造できます」(月刊残コン Vol.72)
現在、生コンキャンプにおいて「残コン」に関して全くネガティブな受け止められ方をされていない。それは、新たな原材料のための資源であり、地産地消や資源循環を現実のものとするための鍵である。「残コンから骨材・造粒材・混和材が製造できます」(月刊残コン Vol.72)
残コン由来の骨材・造粒材・混和材シリーズ
残コン x 上澄水 から CCUS製造
粒状骨材(<0.05mm)石粉を分級して取り出したもの(ブランク)。
特許出願中の上澄水散水養生により炭酸カルシウムが白色を呈している様子。つまり、残コンや上澄水からは豊富な炭酸カルシウム(CCUS)が得られることがわかっている。
関連記事:「炭酸カルシウム粉体の製造方法」(230-7044) 出願番号:特願2023-122422 出願日:令和5年7月27日
流動化処理土の原材料も「残コン」
そしてなんと、「残コナ」と名付けられた残コン由来の石粉は流動化処理土の主成分としての性能を有していることが明らかとなった。
関連記事:「流動化処理土【イワモル】は残コナ(100%も可)で【生コン工場】で練りましょう」
セルドロンでもre-con zeroでもない「セメドロン」は残コンから
さらに驚いたことに、残コンから得られた石粉(「残コナA」と名付けられている)は造粒材としての効果も発揮することが明らかとなった。
関連記事:「有機系造粒材【セルドロン】の兄弟製品として《完全無機》《残コン由来》造粒材【セメドロン】爆誕」
残コナAは「アルカリ刺激材」として秀逸!
SCMS(高炉スラグ微粉末)単位粉体量内割で10%程度の「残コナ」を用いることで「アルカリ刺激材」としての効果を発揮し、なんと1日強度で5.0N/mm2を叩き出した。残コンから優秀なアルカリ刺激材を得ることができることが明らかとなった。
関連記事:「セメントを一切用いず【残コナ】を粉体内割で10%配合したコンクリート【ヌテコン】1日強度5.0N/mm2突破しました」
各種製造方法は公開情報です
なお、生コンキャンプではその製造方法を公開している。残コン由来の原材料(粒状骨材、残コナT、残コナA、セメドロン、流動化処理土「イワモル」etc)の製造過程に興味がある人は宮本さんGptまでお気軽にご連絡を。
関連記事:「自分で作れる?! 【残コナ】ならびに【セメドロン】の製造方法を公開します」
一緒に作ろう骨材・結合材・造粒材!
また、上述の残コン由来の各種取り組みについては絵に描いた餅で終わるのではなく、それぞれの分野の大家がオーソライズすることで社会実装が進むこととなる。
関連記事:「巨匠【西沢立衛】がコンクリートという素材に寄せる想いとホワイトカーボンにかける期待」
年内から、近隣生コン組合加盟工場からスラッジケーキや残コンをかき集めてそれを元に骨材・混和材・造粒材など各種原材料を製造して、また地域社会に製品として還元させていこうと思っているのであります。
「コンクリートをもっと身近に」
「オワコン」「オコシコン」の記事はどちらかというと、一般の方に向けたものだから平易な表現を心がけているけれど、生コンキャンプではガチなコンクリートの専門家らによる交流をお伝えしているのでちょっとわからないかもしれないね。でも、「舞台裏」をきちんと晒すことも「コンクリートをもっと身近に」するために必要なことなのさ。僕たちは「伝える」を怠ってきたから、「コンクリートから人へ」などと揶揄されるようになったのだから。
オワッコーン‼︎
でも、舞台裏でしっかりとものづくりに励んでいるから「オワコン」「オコシコン」といったバズプロダクトが生まれているんですね。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。