2023/05/09
AAMs「たった10リットルまで減らしても30リットルの強度結果とさほど変化がない」
GW中も続々と二見メンバーから報告されるジオポリマー・AAMsの強度結果。これは、なんだかとんでもないことが起きているようだ。いわば、舞台裏と言っていい「生コンキャンプ」の活動報告。
ジオポリマー6日強度3種比較
ジオポリマー(AAMs) 試験練り・Geo(特殊混和剤)添加量30_20_10(単位ℓ)・6日強度試験結果(TB4/26 実施)
「Geo 30㎏/m3添加、W/B=45.1%、AD=1.2%」
10.9 11.2 10.9
平均 11.0 N/㎜2
「Geo 20㎏/m3添加、W/B=45.1%、AD=1.2%」
10.8 11.1 10.9
平均 10.9 N/㎜2
「Geo 10㎏/m3添加、W/B=45.1%、AD=1.0%」
10.6 10.7 10.7
平均 10.7 N/㎜2
ーーーーーー
祝日の都合で、1日前倒しで試験を実施しています。
各配合、強度の立ち上りは、ほぼほぼ同じ値になりました。
「強度の立ち上がりは、ほぼほぼ同じ値」(二見メンバー)とあるように、4週強度、さらには56日など、長期強度でその真価が試されます。
そして、注目すべきは特殊混和剤量をこれだけ大胆に変化させたのにさほど強度発現に大きな違いがないということです。
この計り知れない潜在性を有する混和剤(mapecube geo)ですが、28日強度結果を待って、次の配合設計に向かいます。。
30ℓバージョン28日強度結果
【ジオポリマー(AAMs)_実機練り_11日強度試験】
4/27 打設 Mapecube Geo 30L_実機練り_11日強度試験
「曲げ」
3.60 4.38 3.45
平均 3.81 N/mm2
「圧縮」
19.1 17.6 18.6
平均 18.4 N/mm2
期待されるジオポリの耐久性
究極のホワイトカーボン「ジオポリマー」施工後の様子。一際白いコンクリートはセメントを用いていないばかりか骨材も粒状化骨材を100%採用している。ひび割れは発生していない。
JIC森先生からのコメント
耐久性バツグンですよきっとこれ
耐硫酸塩性とか
C3Aも水酸化カルシウムもないからエトリンガイト膨張とか無縁っぽいですよね
ASRも
中性化に課題はあるかもですが
塩害もたぶんC-S-Hの塩分閉じ込め効果で、マシな気がします
収縮は上の写真を見る限りひび割れがなさそうなので実用域じゃないですかね
僕は何気に91日強度が楽しみです
もしも先生が指摘される上記性能が立証されれば、究極の(野口貴文先生が提唱される)ホワイトカーボン「再生材を利用したジオポリマー(AAMs)」は間違いなく業界標準になっていきますね。
6月2日の見学会でもご案内予定!
見学会日時 : 2023年6月2日(金) 13:00集合 16:00解散
場所 : 静岡県伊豆の国市長岡1068(
スケジュール: 1)明治大学・小山明男先生/静岡県東部ご挨拶
2)CPコンクリート試験施工の現場説明
3)粒状化処理場見学
4)分級処理場見学
5)質疑応答
解散後、自由参加の懇親会を予定しております
RRCS事務局
(RRCS事務局から会員宛に送信されたmailより引用)
写真は見学会の会場近くに最近オープンしたLUMBERの夜営業(当面は毎週月曜日)の様子。
3人寄れば文殊の知恵という言葉もあるように、技術ってのは特定のちんまりとした集団で囲ってちゃダメだね。いろんな人の目に晒す。そこに垣根や序列、区分は必要ない。誰もが招かれ必要とされる。そんなR&D(技術開発)のあり方が今求められていると思うんだ。そう、オープンイノベーションってやつだね。
「コンクリートをもっと身近に」
生コンキャンプでは普段生コンビニや庭コンで話題となっているようなプロダクトについてではなく、舞台裏ともいうべき技術開発の模様をお伝えしています。つまり、舞台裏があるから、舞台がある、という一連の流れを生コンポータルではガラス張りにしているんだね。
「丸オープンで高速で動く」これが僕の現在到達した境地だね。守らない。もちろん、他人の知的財産を踏んだりするのはまずいけど、「これ、特許いけんじゃね?」と思ったら、翌日のblgでソッコー晒す。さらに、その後も進化・成長の過程を随時晒す。恩人の特許事務所の先生に言わせれば、「最強」なんだそうです、これ。あ、そうそう、そろそろ上澄水で養生した粒状化骨材も分析に回さなくっちゃ。というわけで、連休明けもフルスロットルだよっ。
オワッコーン‼︎
特殊混和剤も少量でいけそうですし、粒状化骨材を100%利用してもこれだけ強度が出ているのですから、今更セメント100%(N)の生コン作る必然性はなさそうです。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。