長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/05/02

「ジオポリ・AAMsの技術を応用してとにかく原価の安い生コンクリートに挑戦する」

「ジオポリ・AAMsの技術を応用してとにかく原価の安い生コンクリートに挑戦する」

先端テクノロジー「ジオポリマー」「AAMs」と、ラストワンマイル生コン工場の切なる願い「とにかく原価を抑えたい」は果たして両立するのか? 伊豆中央コンクリートで製造・出荷された(BC)生コンの紹介。



お手製(BB)生コンで原価を大幅ダウン!

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 残コン女の子

今日は高炉スラグ微粉末を70%(BC)で骨材を全量粒状化再生骨材とした生コンクリートの実装についてご紹介しまっす。みなさんご存知のように、高炉スラグ微粉末は副産物ですから、セメントに置き換える割合を大きくすればするほど経済性が確保されます。また、セメントを「アルカリ刺激剤」と考えることで、ジオポリ・AAMs専用化学混和剤(mapecube geo)を大幅に削減することもコスト減ですね。粒状化再生骨材がコスト減になることは言うまでもありませんー。

ちゃんと出てる4日強度

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粉体量の3割がセメントでできた生コンにジオポリ・AAMsの技術を応用(アルカリ刺激化学混和剤)したコンクリートの4日強度結果。

おう。こんだけ出てれば問題ねーな。あとは、標準品とのコスト比較になるが、どうなんだ?残コンさん、計算してくれ。

 残コン姐さん

骨材を除いたコスト比較


OPC(普通ポルトランドセメント):15,000円/t
GGBFS(高炉スラグ微粉末):10,000円/t
※1m3に300kgの結合材を使用した場合、(N)は4,500円/m3で(BC)は(2,100+1,350=)3,450円なので、この時点で(BC)の方が1,050円原価安。
※GEOの5ℓ/m3原価は860円(https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/mapecube_geo20230427.html
結論)1,050円 ー 860円 = 190円(BC)の方が原価安
尚、粒状化再生骨材を適用したことによる原価減は考慮せず


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 残コン女の子

当面はJIS外品に限定されることになるとは思いますが、原価が安くなる、て言うのはジオポリ・AAMsが「注目を集める」だけでなく、「実益も生み出す」素晴らしい成果ですー。それでは実際に製造・出荷された(BC)生コンの打設の模様をお伝えします。

kr-ponds に適応

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なんと、初っ端からポンプ圧送による打設となった(打設:ミヤケン)。

粒状化再生骨材を100%適用している生コンなわけだが、これでポンパビリティーが証明されたようなもんだぜ。

 残コン姐さん

kr-ponds とは?

krに新登場Pondsとは敷地内に設置される露天風呂。動画は完成予想図。

 残コン女の子

宮本さんの酔狂が始まったわけではなく、こちらは生コンポータルを訪ねていただくビジネスパートナーの方々のために整備された施設ですー。krシリーズのニューフェースってことですね。
そのコンクリート(基礎、他)に今回めでたくジオポリの技術が応用されました。

6月2日見学会でkr-pondsもお披露目


見学会日時 : 2023年6月2日(金) 13:00集合 16:00解散

場所    : 静岡県伊豆の国市長岡1068(応募人数により変更の可能性あり)

スケジュール: 1)明治大学・小山明男先生/静岡県東部ご挨拶

        2)CPコンクリート試験施工の現場説明

        3)粒状化処理場見学

        4)分級処理場見学

        5)質疑応答

          解散後、自由参加の懇親会を予定しております

RRCS事務局
(RRCS事務局から会員宛に送信されたmailより引用)


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型枠が撤去されたkr-pondsの完成は5月中。来たる6月2日RRCSの残コンst視察見学会には合わせてお披露目を迎える。

残コンさん、残コン姐さん。ジオポリの技術を応用してなるべくセメントを用いないで原価を圧縮するための取り組みのご紹介、お疲れ様でございますっ。やっぱ、生コン工場ってすごいよね。設計・理論ではなかなか「形にする」ができないからね。やっぱ、LabとFactoryは両輪で機能しなくちゃダメってことさ。その点、生コンキャンプで交流する方々の属性は多様で、さまざまな観点が許容され招かれ尊重され活躍できる。だから、形になっていくんだね。メディアを騒がすだけ騒がして、結果売れませんでした、みたいなコンクリートが大量生産されている一方で、生コンキャンプが取り上げる生コンクリートはどれ一つとっても再現性が確保されどんな生コン工場でも製造可能だからね。何せ、どこぞの一流と言われる生コン工場ではなく、山奥、片田舎で創業する工場のお話なんだからさっ。
先端テックとしてのジオポリ・AAMsと僕たちラストワンマイルが求める「とにかく原価を安くしたい」は一見関わりがないように見えるけど、結局関わりがあるって好例さ。
さあ、みんな。6月2日にはぜひ生コンポータルにおこしください。市場最高記録の収容人数を見込んでいるよっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
こうして実際に生コンとして出荷されているところがわかれば「自分ごと」として生コン工場の皆さんも納得してもらえそうです。みんなで次代の生コンクリート産業を創り上げていくんですねー。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士