長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/05/10

「これが普通コンクリートとジオポリマー・AAMsの違いです。まさにホワイトカーボン」

「これが普通コンクリートとジオポリマー・AAMsの違いです。まさにホワイトカーボン」

「コンクリートが脱炭素社会に貢献する」とか、「ホワイトカーボン」とか。建設・コンクリートで取り沙汰されるあれこれはなかなか一般に伝わりにくいし知られにくい。「知られていないことは存在していないのと同じ」を至言とし生コンポータルの情報発信は今日も続く。



ぱっと見単なるコンクリ

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一見なんの変哲もないカーストップ(型枠制作は二見メンバーら)。

 残コン女の子

今日はこのところ出荷されているジオポリマー・AAMsと普通のコンクリートの違いについてご紹介しますー。今はまだ普通のコンクリート(セメント使用)がほぼ100%流通していますが、生コンキャンプでは残コン由来の粒状化再生骨材を用いたジオポリマーの普及促進に取り組んでます。

比較すれば丸わかり①

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左は普通のコンクリート。歴然たる色の違いはこうしてわかる。(ちなみに舗装は粒状化再生骨材を100%用いたオワコン)

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色で知れるジオポリ or 普通コンクリート の違い。

まさに野口貴文先生(RRCS代表理事)が提唱するホワイトカーボンだぜ。生コンポータルではRRCS指導のもと残コンを由来とした粒状化骨材で資源循環・地産地消、さらには脱炭素に向けて日夜様々な研鑽を行っているんだ。

 残コン姐さん

比較すれば丸わかり②

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左ジオポリマー、右は普通コンクリートで作られたPRC版。

関連記事:「生コンプラントで初めて製造されたジオポリマー・AAMsはまさに【ホワイトカーボン】白色を呈していた」

 残コン女の子

こうして見比べてみると色の違いは歴然です。さて、なぜ、ジオポリマー(セメントを用いないコンクリート)の色は白いのでしょうか?

結合材と骨材に秘密あり

セメントと高炉スラグ微粉末

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普通ポルトランドセメント。https://nxstyle.net/nx1/material1.php

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高炉スラグ微粉末。https://www.jfe-mineral.co.jp/business/iron_and_steel/ground_granulated_blast_furnace_slag.html

まずは結合材の色の違いだ。灰色のセメントに比べてジオポリに採用される高炉スラグ微粉末は白色を呈してるんだ。(BB)も(N)より白いのと似たような理屈だな。

 残コン姐さん

天然骨材と粒状化再生骨材

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こちら、天然砂。https://ibigawa.shop-pro.jp/?pid=100170029

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残コンstで製造される粒状化再生細骨材はセメントペーストで骨材の素地が包まれているため白色。

 残コン女の子

元々が黒みがかった骨材ですと、セメント・モルタルペーストが被覆するため、白色に近くなるんです。

ホワイトカーボンを社会実装へ!

残コンさん、残コン姐さん。ジオポリマー・AAMsが普通のコンクリートに比べて白い理由のご紹介PRご苦労様でございますっ。
宮本さん、野口貴文先生のことを尊敬申し上げているんだ。なぜって、「ホワイトカーボン」(インフラ・コンクリートをさながら生態系のような【循環する系】として捉えたコンセプト)のストーリーってなかなか凡人じゃ発想できないと思うんだよね。そして、同氏はRRCS(生コン・残コンソリューション技術研究会)の代表理事を務めるなど、世界で初めて「残コン」を取り沙汰した社団法人の代表も務められているんだ。「資源循環」「地産地消」といった総論を論う方々は多いけど、実際各論で行動に移している方は野口先生をはじめごく少数の人だと僕は尊敬しているんだよね。だから当社らとしてはRRCSに加盟しその指導のもと日々技術革新や社会実装に取り組んでいるわけです、オッホン。
「コンクリートをもっと身近に」
ホワイトカーボン(グリーンカーボン、ブルーカーボンと並んで)がきちんと循環することで地球環境に貢献できる未来は僕たち生コン工場がしっかりとその意識を持って具体的なアクションに移していかないといつまで経っても夢物語。この物語を現実にするためにも。引き続き、自己研鑽に努めようっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
ホワイトカーボンも、今をゆくあらゆる先端コンクリートも。結局は生コン工場が日々の生コンクリートとして製造しなければ現実にはなりません。その意味では「残コン」は生コン工場の関心事でもありますので相性がいいですね。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士