長岡生コンクリート
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2024/12/01

副産物・廃棄物を造粒固化(高度利用)した「オワコン」をAIが需要と繋げる未来

副産物・廃棄物を造粒固化(高度利用)した「オワコン」をAIが需要と繋げる未来

とある中間処理業者の副産物(造粒固化された汚泥)を眺めていて閃いた。各地の生産者で発生する廃棄物・副産物を高度に利用して需要と繋げることができれば「オワコン」は圧倒的に安く世界の地面を癒すことができるはずだ。



副産物(廃棄物)を高度利用した「オワコン」という未来

 残コン女の子

コンにちは、残コンさんでっす。
本日はオワコンの宮本さんが現場で閃いたアイディアの備忘ブログ「副産物を造粒・固化で高度利用するだけでオワコンが安く流通する」のお話でっす。

あれ? オワコン??

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これ、「オワコン」に見えませんか。実は副産物を造粒・固化したもの。

実はこれ副産物(捨てればゴミ)です

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実は「オワコン」のように見えるのは中間処理業者で発生する汚泥が元。

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フィルタープレスと呼ばれる設備を利用して圧搾・減容化させる。

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こちらケーキ上の残渣を造粒・固化させると前出の「オワコン」状態になる。

出来立てほやほや現場で施工すれば「オワコン」

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こちら「オワコン」の施工状況。粒状化された生コン(を汚泥と見做せば)前出の造粒・固化された汚泥には結合材(固化材)がまぶされていることからも「オワコン」になることが容易に想像される。 現在の「オワコン」は生コン工場で生産された生コンクリートを粒状・固化させているが、今後こうした副産物の高度利用が進めば、「オワコン」はさらにお求めやすく、さらなるエコフレンドリー(サーキュラーエコノミー)も期待できる。

残コンをそのまま粒状固化で「オワコン」

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こちら、現場で余剰となって工場に持ち戻された生コン(残コン)を粒状化させ生コン車から排出したものはまるっきり「オワコン」。そもそも造粒ポーラスコンクリート「オワコン」の誕生の経緯は20年以上研究・開発の対象となっていた「残コン」がトリガーとなったもの。

ITを駆使して適宜 点と点を結びつけることができたら

現場の市場規模では難しいかもしれないが、「オワコン」の認知がさらに進み常時全国どこでも「オワコン」が現在の生コンのように流通するようになれば、生コンポータル「生コンビニ」のネットワーク上に「残コン」発生地と「オワコン」需要地をマッピングし、ITで適宜マッチングすることも理論上は実現可能。

おうっ、残コン姐さんだっ。
元々「オワコン」だって残コンの研究が起源となってっからなっ。アイディアは先祖帰りでぐるぐるぐるぐるループしてるってことだぜっ。

 残コン姐さん

AIがナビゲートする「オワコン」「残コン」マッチング

「庭コン」では各地の「オワコン」施工業者がマッピングされている。AIの技術を利用することで需要と供給(施工/残コンなど副産物)がマッチングされ、副産物排出元は廃棄物処理コストが軽減、施工業者は空き枠時間を利用して仕事にありつけ、ユーザーは欲しい時に安い金額で「オワコン」をゲットできる

生コンデスクフォーム

ゆくゆくはこちらの相談フォームも手動ではなくAIによる自動化がされることになるだろう。

残コンさん、残コン姐さん。 オワコンの宮本さんですっ。 今日は「オワコン、故郷 廃棄物・副産物 に里帰り」のお話ありがとうっ。
「コンクリートをもっと身近に」
アイディアって結局現場から生まれるんだよね。現場のニーズがあって初めて、研究・開発が必要とされて、答えとして実装が続くんだ。だから、現場の価値を「伝える」発信することが大切なんだっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??。。 JOISの皆さんとのR&Dはまだまだ始まったばかりですー。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん

作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士