2024/02/23
思いつきで実機(BPとポンプ車)を用いてのフィールド実験ができる
大学やゼネコンだけでなく意識の高い生コン屋さんやポンプ屋さんも多様な方々が互いに尊重し合いながら現地で具体的な形を作っていく生コンキャンプ。 前日のパーティーに続いて真面目に現場で汗をかく大実験のご紹介。
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実機(BPとポンプ車)によるフィールド実験
コンクリートのトップアスリート勢揃い
生コンキャンプでコンクリート業界では知らぬものなしの有名人が集まり日夜新しいコンクリートの可能性の探求が繰り返されている。
ICCでは「世界で初めて」のコンクリートの実機製造実験が行われている。ICC(生コンポータルが参画する生コン工場)の結合材サイロは5種、特殊骨材用補助グランドホッパー完備、あらゆる新しいコンクリートの製造実験対応が可能となっている。
室内試験
写真からでも普通の生コンクリートではないことが分かる。内容についてはNDA案件のためここでは伏せるが未来のコンクリートを予兆する世界初の試み。
屋外試験
生コンキャンプの醍醐味は室内実験に限らずこうして実寸大で現場を想定した実験を行うことができるのも強み。 会議室での決定に市場と顧客が従うと信じて疑わないおめでたい理論家の皆さんにはぜひぜひ生コン屋さんが集まるこうした研究プラットフォームに接続していただきたいところだ。
屋外でもコンクリートの品質チェックが行われる。写真はコンクリート技術界の圧倒的なカリスマJIC森先生によって厳しくチェックされている。
PUMP MANの小澤さんのポンプも登場
なお、先端特殊コンクリートは実際のポンプを用いて行われた。 日本で最も勢いのあるポンプ業者の社長・小澤辰矢さん直々に打設がリードされた。
模擬版完成
そのコンクリートで実際に施工された土間コンクリート。 あらゆる属性の方々が対等に参画できるプラットフォームでなければここまで大規模な実験を行うことはむずかしかろう。
ピザ釜も導入
前日懇親会に利用されたkr_Quarryに新登場・ピザ釜は参加各位のご厚意(クラファン)により導入されました。ありがとうございます。
生コンキャンプでできること
生コンキャンプではコンクリートの意識高い系が多数集まり様々なチャレンジが繰り広げられている。実際に普段から生コン工場を操業したり圧送車を操作したりしている方々がいるから思いつきがその場で形にできるところが特徴。
「コンクリートをもっと身近に」
いやはや、連日連夜だね。 さすがの宮本さんも楽しいけど少々お疲れモード汗。 明日は明日で地元建設業協会青年部の皆さんと楽しく見学会からの大懇親会だよっ。 楽しもうっ。
オワッコー ン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。