2023/10/03
【CCU製造】「脱炭素・資源循環時代の主役は生コン工場だ」【マニュアル】
CCU(Carbon Capture & Utilization)はどこかの高名な大企業や研究機関で開発・製造されるものではなく、いわゆる一般の生コン工場にあるものをただ掛け合わせるだけで簡単にできてしまう。脱炭素・資源循環時代の主役は生コン工場だ。
生コン工場におけるCCU製造マニュアル
これまでも多くのCCUが提案されてきましたが、これほど簡単に製造できてしまう提案は他に見られませんー。。
残コン粒状骨材(分級前)をもんじゃ焼きのように
残コンを粒状化させた骨材を何やらもんじゃ焼きの要領で土手で囲んだ池を作っている。
上澄水で池にします
生コン工場ならどこにでも必ずある上澄水(飽和水酸化カルシウム溶液)で土手の中を満たす。
かき混ぜて放置し乾燥を待ちます
重機でごちゃ混ぜにして濡らした粒状骨材はそのまま放置。
「残コナt」の製造をしています
ひたすらこれを繰り返す(上澄水による乾湿繰り返し)ことで膨大な面積に及ぶ粒状骨材の表面(や内部の細孔空隙)に炭酸カルシウムを析出させる作業。ついでに、粒状骨材の密度・吸水率ともに改善が見られる。
特許申請中ですCCU
「炭酸カルシウム粉体の製造方法」(230-7044) 出願番号:特願2023-122422 出願日:令和5年7月27日
繰り返すほどに増える炭酸カルシウムはCCU(Carbon Capture Utilization)として各種コンクリート原材料(骨材、微粉末)として利用される。
生コン工場で簡単に作れるCCU
こちら、0.15mmでふるった微粉末は豊富にCO2を吸収固定している(100kg〜/ton)。こうしたCCU(CO2を利用して製造される原材料)は生コン工場にあるものを掛け合わせるだけで製造可能。脱炭素時代の主役は生コン工場だ。
「コンクリートをもっと身近に」
そんなコンクリート産業の貢献はもっともっと「知ってもらう」つまり「伝える」ことが必要だね。兎角悪者にされがちなコンクリだけど、実はすっごい貢献してるんだよってね。
オワッコーン‼︎
CCUって横文字だから錯覚しちゃいますが、なんのこっちゃない生コン工場に豊富にある水酸化カルシウムを空気中の二酸化炭素に反応させるだけで炭酸カルシウムになるってだけのお話でしたー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。