2023/10/08
「上澄水でビシャビシャになった残コン粒状細骨材を搭載した生コン車ドラムを発電所の電気で回転させながら排ガス・排熱を利用して作るCCU」
大量の上澄水でビシャビシャに濡らした残コン由来の粒状細骨材を生コン車で発電所に向かわせ、電動でドラムを回しながら排熱と排ガス(CO2)で乾かすと大量の炭酸カルシウムが得られるという着想について。
発電所と生コン工場でCCUを大量に製造する方法
生コン工場と発電所、どっちもCO2を大量に排出する悪者として認識されがちですが、新しい時代には新しい役割を付与されるのかもしれませんー。。
上澄水散水養生
上澄水散水養生が施されている粒状骨材。
膨大な表面積やキャピラリホール(細孔空隙)のなかに上澄水から得られる水酸化カルシウムと気中二酸化炭素が反応して析出される炭酸カルシウムをCCUとして脱炭素技術として提案するもの。なお、粒状骨材の微粉末には1トンあたり100kgのCO2を人為的に固定することができる。
関連記事:「炭酸カルシウム粉体の製造方法」(230-7044) 出願番号:特願2023-122422 出願日:令和5年7月27日
さらなる最適化の提案(白石建設)
関連記事:《コラム》「生コン車の排気ガス(高濃度CO2)を利用した残コン再生実験への協力と僕の信念について」
粒状化骨材主に砂(表面積が膨大)をプラントのビンに入れる
↓
2t計量する上澄水あるいはスラッジ水で練り混ぜする
↓
ミキサー車に積載
↓
排ガスをホッパにホースで繋ぐ
↓
任意の時間攪拌
↓
排出
粒状化骨材の炭酸付着出来上がり
この実験を行うことにより、排気ガス(CO2濃度は10%程度)と上澄水(飽和水酸化カルシウム溶液)が時間あたりどれだけ炭酸カルシウム(CCU)を算出することができるのかが明らかになる。
終業後の生コン工場の新たな役割
よく知られているように発電所では大量のCO2と排熱が発生している。終業後、上澄水を豊富に含んだ粒状細骨材を大量に積んだ生コン車は発電所に向かい排熱・ガスをドラムに突き刺した形で、電力でドラムを回転させると大量のCCUが製造可能ということがわかる。(引用元)
上澄水をさらに炭酸ナノバブル水にしてもいいかもしれない
https://rrcs-association.or.jp/project.html
なお、そんな上澄水に炭酸ナノバブルを大量に含ませることでさらなるCO2固定が促進されるかもしれない、が、RRCS事務総長の藤井さんから「宮本さんはCPコンクリートに関わるな」と言われているので、無理かもしれない。
生コンキャンプでは定期演創会を開催しています
製品開発の舞台裏「生コンキャンプ」では定期演創会なるものを開催しており、R&Dの最先端が生コン関係者と共有されている。
「コンクリートをもっと身近に」
SDGs勢の皆さんにはきっと喜んでもらえるアイディアだと思うんだよねっ。ちなみに当社らは鹿島らがリードするCUCOに参画しているので、 CCU骨材・混和材として積極的に提案していきたいと思いまっす。
オワッコーン‼︎
ちなみに、最先端の情報は定期演創会で詳しくご紹介しまっす。よろしかったらぜひみなさんいらしてくださいー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。