2023/10/11
「生コン工場にあるもので簡単に作れちゃうCCUの製造がいよいよ始まりました」
いよいよ始まった生コン屋さんで簡単に作れるCCU製造実験。その詳細は来る20日に予定されている生コンキャンプ定期演会にて。
【実録】生コンプラントでCCU製造
バッチャープラントでCCU製造
生コン工場を思いのままに稼働させることのできるワンマンコントローラ。オペレーターは元板前ノブヒコ。毎週土曜日は咲話屋台 禄の店主であり、宮本さんは塩ラーメンがおすすめ。
2トン軽量した砂は残コン粒状細骨材。
細骨材質量の10%の水は残コン由来のスラッジ上澄水。
ミキサで練り混ぜて生コン車に投入
生コン車への投入。生コン以外のものを生コンプラントで練って生コン車に積載するのはなかなか稀な光景。
排ガスホース設置
耐熱ホースをマフラーに連結。
それをそのままホッパーの中へ接続。
排ガス(CO2)と水酸化カルシウム溶液と排熱で乾かす
やらせではなく、マジで吐きそうなくらいの臭気に驚く。運用面では安全対策が必要になるだろう。
これを近所のゴミ焼却場で夜間無人で
今回は実験であるため生コン車の排ガスと自前の電力で行われているが、フローの最適化が得られたら現場実装に移る。昼間生コン製造・出荷業務が終了したらプラント洗浄前に生コン車の台数分製造された生CCU(上澄水と残コン粒状骨材を練り混ぜたもの)を近所のゴミ焼却場に向かわせ、排ガス・排熱を利用して一晩無人で乾かして大量の炭酸カルシウム(CCU)を得ようとする試み。その工程で大量のCO2は水酸化カルシウム(残コン)が吸収することになる。さらに、生CCU製造の過程でミキサー内部も自動的に洗浄されるため効率的。
詳しくは生コンキャンプ10月20日で!
10月20日生コンキャンプ定期演創会当日は「Mr. 脱炭素」の呼び声高い鹿島の取違剛さんも駆けつける中で、本技術を含む各種先端的な取り組みが熱く議論される予定。会場変更を行ったためまだリアル参加受け付けてます。
「コンクリートをもっと身近に」
まあ、でも、CCUって言葉自体身近じゃないから少し補足しておくと、Carbon Capture and Utilizationの略語であるCCUはつまり、カーボンをキャプチャしてユーティリゼーションしようぜって試みなのさっ。そりゃ、ルー語もサドンにログインしてくる勢いでエキサイトしちゃってるのさっ。
オワッコーン‼︎
詳しくはblgや動画ではなくて生コンだけに生で実感くださいー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。