2024/03/23
エコスルCNが生コン屋さんにとっての残コンソリューションのみならず新事業になるかも!
ポンプ先行材が普及することで消滅するモルタル0.5m3。それはすなわち残コン発生量を抑制することにつながる。そんな先行材は生コン工場で発生している残コンを原料とすることができる。
生コン屋さんのエコスルCN
残コナと回収砂でポンプ先行材(白石建設)
およその生コン工場で発生する生コンスラッジを微粉砕した「残コナ」。豊富に含まれている水酸化カルシウムが放っておいても気中二酸化炭素と反応し炭酸カルシウム化するので1トンあたり100kg以上のCO2固定が特徴。つまり、カーボンネガティブ。
残コンから回収された細骨材を投入し水でこねる。
こちら、先行モルタルの代用として用いることのできる先行材「エコスルCN」(CN:Carbon Neggative)の完成。
長岡生コンでもやってみた
残コン粒状化細骨材4:水1
こちら、残コンstで得られた残コン粒状化細骨材。
単純に水で溶いてみた。
池上さん曰く「このままだと厳しいですね」。写真で見ても分離気味であることがわかる。とろみが全然足りてないのでこれではポンプつまります。
「残コナ」追加してみた
とろみが足りないということで「残コナ」(スラッジ微粉末)を追加。
「ふわふわして良さげですが粉がたりてませんね。」(池上さん)。
砂2.5残コナ2.5水1.5
かなり、いい感じ。「相対的に粉の量が少ないんでしょうね。うちの材料は。だから粉が欲しい。だけど、粉をわざわざ追加したら、手間がコストにそのまま影響する。なかなか難しいですね。」(宮本さん)。
残コン粒状化細骨材2.5mm U+水
「残コナ入りにだいぶ近づきました」(池上さん)。「いい感じですね!」(宮本さん)。こんな感じで生コンポータルでは虚実(ネットとリアル)交々で日夜試験練りが行われている。
陽光物産監修! 生コン屋さんのエコスルCN
こちら、サンドスケーラーと言って袋詰めにする際に便利な設備。 今後陽光物産(おこし材・エコスルプラス製造)監修の元「生コン屋さんのエコスルCN」プロジェクトが始まる。これまで運賃がネックだったエコスルプラスの弱点を「最寄の生コン工場から配送」で補おうとする意図。
「コンクリートをもっと身近に」
口だけじゃなく、実践(毎日ブログ3本以上SNS・動画配信)を通して実現していかなくちゃねっ。これで本日も3本終了、これから新幹線に乗り込んで友人が待つ三島駅に向かいますっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。