2025/02/01
CN時代のセメント、リモート操業、ナレッジシェア、3DPコンクリート(JOIS)
香川県三豊市。マリンウェーブで開催されたJOIS技術交流会 in 香川(前半)の様子をご紹介。いわゆる業界の固い集まりとは違って笑いの絶えないいい感じの時間でした。
JOIS技術交流会 in 香川(前半)
本日は昨日(2025/01/31)開催されたJOISの座学のご紹介ですー。。
JOISディスカッション
サンコンこと大阪兵庫の船尾さんから開会に先立ち冒頭のご挨拶。 やっぱ、オーラありますねえ。コンクリートディレクター協会代表理事としての肩書も増えました。
CN時代のセメント業界のあり方(基調講演)
日鉄高炉セメントの大嶽役員から基調講演。電炉化が進むから高炉スラグ微粉末は供給厳しくなるってのは真っ赤な嘘で我が国では最も現実的なSCMsであることなど業界の裏の裏の裏話まで聞かせてくれてとっても勉強になりました。
3DPメーカーのPolyuse富田さんからは設備投資計画や需給バランスについての鋭い質問が投げかけられました。ていうか、うち(ICC)にも欲しいって思った。勝也さんに相談しよう
生コン工場リモートオペレーション(日工)
日工岡本さんからは先だって実施された生コン工場のリモートオペレーションの様子が紹介されました。「ぱっと見NASA」兵庫県明石市の会議室で伊豆の国市の生コンプラントを操作できました【日工】
なお、リアルリモートオペレーションは今年4月12日静岡県伊豆の国市で開催されるJOIS技術交流会の場でお披露目されることになりました。
事業規模1兆円?! On-Site X(加和太建設)
ナレッジシェアとかスタートアップ(テック系企業)とのコラボなど、JOISの運営に関しても非常に参考になる講話をいただきました。そしてそして、「4月12日JOIS技術交流会 in 静岡 でOn-Site X のリアルイベントとコラボできるか?」「いいとも!」ということになりましたので楽しみが増えました。
黒船襲来?! コンクリート3DP(Polyuse)
生コン産業にとってはどのような存在になるのか。国産3dpメーカーpolyuseからのプレゼン。対立ではなく共存。3000からある生コン工場という産業インフラを利用しない手はない!という発想からご登壇いただきました。前日は陽光物産さんを訪ねたそうです。
ご覧の通り、現代のテクノロジーと生コンクリートは非常に密接な関係にあるということが共有されたお勉強会となりました。
主体的な相互交流で生み出す研究・開発・実装
Japan Out-Industrial Standard
規格外コンクリートだからこそ自由に翔ける。
「コンクリートをもっと身近に」
そして今日は香川高専のコンクリート好き過ぎ先生こと林和彦先生をみんなで尋ねました。すごいよ、熱量が。 そして、そんな現場の価値を「伝える」知ってもらうことで、もっともっとお役に立とうねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。