2024/07/03
珍しいアブサンデン現象が経験できるCNツーリズム来場者が増えてます
JIS外製品の市場が開いたことによりますます希望者が増えているCNツーリズム。今回は長年ご贔屓いただいている竹中工務店さんや住商セメントさんからゲストをお招きして残コンst周辺の実装現場の視察が行われた。
アブサンデン現象が見られるCNツーリズム
CNツーリズムの起点(三島駅新幹線口 加和太新社屋)
左・三島市公道、右・加和太建設新社屋1F土間。見た目で明らかにわかるようにCNコンクリート(左)は白い。手で触れてみればその冷たいコンクリートを体験できる。
アブサンデン現象が見られる
こちら、モニュメント周りの土間に採用されたコンクリートはまさに「全部載せ」CNコンクリート。クリンカーフリー(高炉スラグ微粉末100%)に加えて副産物「残コン」由来の骨材(CCU)、微粉末(CCU混和材)、アルカリ刺激剤(混和剤 MAPEI)の無筋コンクリート(中性化かかってこい)。
こちらは炭酸化により表面から脆弱化する現象。脆弱部分を触るとチョーキングでそれと知れる。
残コンst(CCU生産設備)視察
CNツーリズムでは実装現場のみならず、残コンを高度利用して得られる各種CCU原材料の製造フローも見学可能。
CCU原材料製造設備「残コンst」
こちら、残コンや生コン工場で発生する汚水を処理しCCU原材料に加工する施設。
CCU骨材
こちら、細骨材は水酸化カルシウムがバッチリCO2と反応して炭酸カルシウムに変化した証「白色」を呈している。
CCU微粉末
こちら「残コナ」と呼ばれる破砕・分級工程で集塵機で得られる微粉末はCCU混和材として利用が進んでいる。
アルカリ刺激混和剤(MAPEI)
こちら、進むSCMs利用に伴って混和剤大手MAPEI(イタリア)が開発・販売しているアルカリ刺激混和剤MAPECUBE GEO。原材料や練り水(上澄水)に含まれるアルカリ分を補う形で利用されている。
ストラーダビアンケ(川の駅伊豆城山)
こちらもクリンカーフリーで製造・施工された造粒ポーラスコンクリート(オワコン)の管理用道路(国土交通省沼津河川国道事務所)。
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「コンクリートをもっと身近に」
今日も明日も来場者は続きます。今朝も沼津港で新鮮な海鮮丼を食べてきて今Lumberでコーヒー啜ってますが、いやはや、マジでいいところですわ、伊豆半島。こりゃ、 #世界一有名な半島 に間違いなく上り詰めるねっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。