2024/08/01
地域ぐるみのカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが香川県にも?!
地域ぐるみのカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが体験できるCNツーリズム今回は香川県から松尾建材さんと大成生コンさんのご来場。静岡県伊豆地域で生まれたこうした地域循環は各地に広がりを見せている。
香川県 松尾建材と大成生コンCNツーリズム
CNツーリズムの起点 加和太(三島駅新幹線口)
こちらCNツーリズムお馴染み加和太のCNコンクリートは「衝撃的なほどに冷たい」と三宅社長(大成生コン)。なお、加和太の河田社長とは以前面識があったとかで、西沢立衛事務所が手がけたことで話題となった本社社屋もご見学させていただきました。
続いて打設中のCN「オワコン」
こちらは結合材の9割が高炉スラグ微粉末に置換されたCNタイプの造粒ポーラスコンクリートは骨材は全て副産物。
砕石敷きよりも冷たいCNオワコン
とにかくCNオワコン。
コンクリートの路面温度はもちろん、
なんと砕石敷きの地面よりもCNオワコンの方が冷たいというのだからすごいじゃあないか。
残コンステーション視察
こちらで、現場で余剰となった残コンと汚水から取り出された残渣をミックスして粒状化させた原石は骨材や混和材料に変換される。
地域でのカーボンニュートラルとサーキュラーエコノミー
なお、同社らが所属する香川県三豊生コンクリート協同組合では現在集約事業が活発に進捗しており、大成生コンらが所有する製造設備を残コンstやCNコンクリート製造に特化した最適化の検討も今後進む見通し。
生コンポータルではCNツーリズムを通して多くのコンクリート実務家の皆さんとの交流を心待ちにしています。
CNツーリズムはJOISまで
「コンクリートをもっと身近に」
実際に形としてCNやサーキュラーエコノミーが実を結んでいるとしても「伝える」「伝わる」「知られる」がなければ広がらない、貢献も限定的。だからこそ弛まぬ情報発信をっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。