2024/05/11
【CNツーリズム】 伊太利亜 x 伊豆半島 地域同士のつながりが生み出したイノベーション
イタリア(伊太利亜)ミラノを本拠地とするグローバル企業MAPEIと伊豆半島のローカル企業生コンポータル15年の「残コン」を巡るつながりは時代の追い風(脱炭素・資源循環)を受けて今力強くイノベーションを創造している。
伊太利亜 x 伊豆 つながり産んだイノベーション
伊太利亜と伊豆のつながりは時代が求める資源循環・脱炭素を具現化していますー。。
【残コン】で協業中MAPEI来日
今週からエロイカジャパン2023に参加するために来日しているMAPEI フェラーリ博士と生コンポータルの本業はコンクリートであり協働するテーマは残コンの高度利用による資源循環。エロイカ開催前日直近の残コンに関わる実績が共有された。
残コンst with MAPEI
15年の「資源循環」をテーマとした協業は現在「脱炭素」の追い風を強く受ける形で大きく前進しはじめている。近隣生コン工場で発生する「残コン」を残コンstで加工することで原材料(骨材、混和材料)として地産地消させる取り組みはいよいよ本格的に動きはじめている。
改質(粒状化)
改質直後の残コンは翌日乾燥してから分級工程にかけられる。ここには一部MAPEIと共同開発したre-con zero evoの技術が役立てられている。
分級
続いて細骨材、粗骨材、微粉末に分級。通常の砕石工場でのプロセスがそのまま適用されている。
ストック
あとは通常の生コンを製造するのと全く同様にバッチャープラントで貯蔵され全自動で製造される残コン由来の脱炭素コンクリート(セメント抑制/DAC/CCU)。残コンに含まれる水酸化カルシウムは脱炭素またはアルカリ刺激において大変都合がいい。
CNC実装現場視察
ここ2年静岡県東部地区 #世界一有名な半島 伊豆半島では脱炭素コンクリートの実装が相次いでいる。今後それぞれの実装現場をCNCツーリズムとして面で捉えて観光資源として発信していく予定。
サカナヤステイ
サカナヤステイは脱炭素コンクリート始まりの場所。骨材を100%豊富に水酸化カルシウムを含む残コン粒状化再生骨材とすることでDAC(Direct Air Capture)を期待した試み。
関連記事:「地方自治体と生コン組合が本気でタッグを組めばどんなコンクリートだって実装できる」CPコンクリート・RRCS
川の駅伊豆城山ストラーダビアンケ
こちらはストラーダビアンケ(白い道)と名付けられた脱炭素コンクリートはサカナヤステイが備えた特徴に加えて結合材にセメントを用いずMAPEIの専用混和剤(Mape cubeシリーズ)を用いて100%高炉スラグ微粉末に置き換えている(セメント抑制)。
関連記事:【静岡】「世界に先駆けて実装された、純白のオワコン。大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」伊豆中央コンクリート・土屋建設
加和太建設新社屋 三島市公道
こちらは世界に先駆けて公道にCCU(Carbon Capture Utilization)を配合したコンクリートで打設された民間企業外構舗装と三島市の公道。三島駅北口伊豆半島の玄関口に位置するここにはそれぞれのCNCが見学できる現場への誘導が設置される予定。
関連記事:戻りコン由来リサイクル材へ CO2 を固定したコンクリートによる 三島市道 施工
目指せ! CNCペニンシュラ
並行して5月11日12日に開催されるエロイカジャパン2024を記念して伊豆の国市長やエロイカの創設者ら(他、大成ロテック、土屋建設、MAPEI、生コンポータル、伊豆の国市)とストラーダビアンケで記念撮影。
「コンクリートをもっと身近に」
いやはや、宮本さん柄にもなくなんか地域貢献とか頑張っちゃってます。地元経済に依存しがちな生コン屋さんだからこそ必要だなって最近は思ってます。埋もれさせずに「伝える」情報発信がんばるよっ
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。