2025/02/02
CNコンクリート最前線、スラッジ水を利用した造粒ポーラスコンクリート、副産物を用いたCLSM、残コンさんいらっしゃい!(JOIS)
香川のJOISは熱かった。日本の生コンの低迷は間違いなく規格外コンクリート(CN、ポーラス、CLSM、非構造コンクリート)が打破する。そんなふうに感じた技術交流会でした。大成生コンさんの皆さんありがとう。そして、次は4月12日静岡県伊豆の国市でJOIS技術交流会行います。
JOIS技術交流会 in 香川(後半)
昨日に続き、JOIS技術交流会の模様をお伝えしますー。。
CNコンクリート最前線(大成ロテック)
CNコンクリート最前線について大成ロテック渡邊室長より講話をいただきました。
脱炭素ってなるとすぐに「セメント減らせ」みたいな話になるけどセメントメーカーさん的にはどうなの?ということでSOC堀田さんから一言。「危機感を抱いてやってまいりました」。
残コンとは生成プロセスが異なるが関東エリアで解体コンクリートを取り扱っている黒姫・唐澤社長からも興味津々のご質問がございました。
スラッジを利用した造粒ポーラスコンクリート(YNU)
横浜国立大学細田彰研究室所属の丸山さんからは生コン工場ではいまだに厄介者のスラッジ水を活用した造粒ポーラスコンクリート(オワコン)についての発表。
「うちに来ないか?」と勧誘する日鉄高炉セメント大嶽役員笑。
笑顔でかわす丸山青年。
副産物を高度利用したCLSMについて(YNU)
日本語で発表するとばかり思っていたため通訳を無茶振りされ慌てるオワコンの宮本さん。
エブサさん素敵なエチオピアンスマイルでいいね。
残コンさんいらっしゃい!公開収録
香川の女性技術者のリーダー三豊産業の竹内さんも飛び入り参加。今後も「残コンさんいらっしゃい!」は各地のリアルな残コン事情と生コン実務を面白おかしく取り上げます。https://www.youtube.com/@JOIS-japan/videos
CN、副産物、ポーラス、CLSMなどなど、現代求められているテーマに関する各種技術が楽しく交流されました。次回は4月12日静岡県伊豆の国市で開催します。
ありがとう!香川の生コン!!
仕切りの大成生コン三宅社長(右)の乾杯から始まった懇親会会場は琴引回廊(ご当地の生コン組合理事長が経営されているスパリゾート)にて。
締めのご挨拶は日鉄高炉セメント大嶽役員。 ご当地のセメントメーカーと生コン工場の関係性はすごく風通しが良くて良好って印象を受けました。どの地域もこうなればいいのに、と。
「コンクリートをもっと身近に」
引き続き現場のそんな熱を「伝える」情報発信を通して貢献してまいりますっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。