2023/04/22
「地方自治体と生コン組合が本気でタッグを組めばどんなコンクリートだって実装できる」CPコンクリート・RRCS
「地方自治体と生コン組合が本気でタッグを組めばどんなコンクリートだって実装できる」。冒頭の挨拶に立った大成ロテック渡邊清隆室長。静岡県伊豆の国市で開催されたGI基金「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」現場施工実験はなんとご当地伊豆の国市役所や静岡県東部生コンクリート販売協同組合など公的機関の協力を取り付けて華々しく公開された。
GI基金現場施工実験第一弾・見学会 by RRCS
現場は静岡県伊豆の国市内にある長岡温泉の中心部。50名もの見学者を数えた見学会は活況を呈した。
RG・GPOCとRG・POC
RG・GPOC(残コン粒状化骨材:RG骨材を100%利用したGPOC:造粒ポーラスコンクリート)施工の様子。現場にはすでに1000m2近い面積のコンクリートが施工されている。
RG・POC(粒状化骨材を100%利用したポーラスコンクリート)。
行政と組合が本気でタッグを組む
左から伊豆の国市役所建設課長渡邉さん、同都市計画課長宮口さん、都市整備部部長西島さん、伊豆長岡温泉ミライ会議鴨下さん、+NEW OFFICE今井さん、大成ロテックレイレイさん、渡邊さん、鶴よし建設石塚さん、静岡県東部生コンクリート販売協同組合野村副理事長、鈴与商事大竹さん。
「自治体と生コン組合のタッグがあればどんなコンクリートでも実装できる」
「地方自治体と生コン組合が本気でタッグを組めばどんなコンクリートだって実装できる」。冒頭力強く挨拶を発する幹事会社・大成ロテック渡邊清隆室長。
疲弊する温泉場を「脱炭素」をきっかけにV字回復
幼い頃からこの街で育ち暮らしてきた鴨下さんのこのプロジェクトにかける熱い想いが語られた。
「残コン」「脱炭素」「地方創生」
RRCS事務総長藤井さんも挨拶に立つ。
【国内初】生コン組合から残コン由来のコンクリート出荷
静岡県東部生コンクリート販売協同組合副理事長・野村勝也さん。「生コン組合が主導して残コンを利用したコンクリートを製造・出荷する事例は我が国初」。
行政もがっぷりよつで協力
RRCS・組合が指導運用する残コンst運用
今回使用された骨材(RG骨材)の製造プロセス。RRCSや生コン組合の指導のもと約500トンのRG骨材が製造され、CPコンクリートとして出荷された。
宮本さん、怒涛の1週間が終わってちょっぴりがちでお疲れ気味で今日はもうなんもしたくない。泥のように眠りたい。あー疲れた。でも、充実した1週間だったね。建設コンクリート産業に新たな兆しが生まれたというか。
でね、今回の実績を踏まえて来週は京都生コン工業組合 をお訪ねする予定なんだ。京都議定書の街にはすでに残コンstもあるし、組合主導で残コンを集約してAAMsやジオポリを製造して、生コン組合として販売したら多分これは世界中のコンクリート関係者が驚愕し話題を呼ぶことになるだろうね。脱炭素コンクリートの都って感じかな。盛り上がっちゃうよね、こういう話。楽しいよね。うん。現地山城修二の調整力に期待だねっ。
というわけで、オワッコーン‼︎
パイセンもおっしゃってますが、「行政と生コン組合」がタッグを組んだということが素晴らしい成果だったんだと思います。今日に至るまでとっても複雑な調整に汲々とされてきたパイセンにはぜひここでじっくりとお体をお休みいただいて、更なる高みに挑戦していただきたいと願いますー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。