長岡生コンクリート
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2025/04/06

「宮台真司先生に鉄筋コンクリートの貢献をご理解いただきファンになってもらえました」crotchet / school 主催イベント

「宮台真司先生に鉄筋コンクリートの貢献をご理解いただきファンになってもらえました」crotchet / school 主催イベント

日曜日(2025/04/05) crotchet / school 主催で開催されたイベントでは映画の上映や宮台真司先生や白井聡先生を囲んだトークショーで盛り上がりました。 ほんっと、 crotchet / school を運営する qnote さんには伊豆に暮らす市民として感謝しかありません



鉄筋コンクリートに関するよくある誤解と訂正

 オワコンちゃん

コンにちは! オワコンちゃんですっ。
今日は宮台真司先生や白井聡先生にご登壇いただいた伊豆のイベントのご紹介だよっ。

映画「映画⚪︎月⚪︎日、区長になる女。」上映会

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ドキュメンタリー映画「映画⚪︎月⚪︎日、区長になる女。」上映会には伊豆にお住まいの多くの方が参加されておられました。映画そのもののクオリティは下の中って感じで、単なる「左翼が勝ちました」作品(と酷評していた宮台真司先生に禿同)。ただ、主人公の岸本聡子さん(杉並区長)はとっても素敵な女性だと思いました。

トークショー(宮台真司/白井聡/他)

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左から crotchet / school 主宰でqnote代表の鶴田社長、社会学者 宮台真司先生 政治学者 白井聡さん。映画でも描かれていたミュニシパリズム(共同体自治)がこれからの時代いかに重要かという議論が上水や下水の民営化問題他とともに議論されていましたが、この後の事件のせいでオワコンの宮本さん勇足で会場から撤退してしまって聞けませんでした。今度はしっかりじっくり聴きたいなって内容でした。今年も開催される論壇フェス2025にもお二人ともご参加されるそうなのでその時にじっくり。

まさかの鉄筋コンクリート批判(宮台真司)

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続いて地元静岡県や伊豆の国市の議員さんも登壇して行われたトークショーでまさかの宮台真司先生からの鉄筋コンクリート全否定発言が展開されオワコンの宮本さんキレ散らかして退室してしまったが、その後鶴田社長のご厚意で開かれた飲み会(直接対話)でその誤解をきちんとご理解いただきました。会場で話題提供された鉄筋コンクリートに関する誤解と宮本さんからの訂正は以下の通り。

コンクリート含水率が昔は30%だったのが今や70%

誤解:東京大学の校舎など50年以上も昔に建てられた鉄筋コンクリートは今も健全(含水率30%)なのに対して現代のディベロッパーやゼネコンが作っているコンクリートは不健全(含水率70%)で30年もすれば鉄筋はサビサビになって取り壊しを余儀なくされる。現代社会をダメにしているのは鉄筋コンクリートである

訂正:そもそも、含水率という指標はそれほど利用しません。 むしろ水セメント比や単位水量といった指標が標準的に用いられていて、そうだとしても過去よりも現代の方が水セメント比も単位水量も小さくなっていてコンクリートとしてはより健全なものになっている。また、30年でサビ錆になって取り壊しを余儀なくされる、のではなく30年もたてば流行も変化し撤去・更新されている、というのが正しい。さもなければ、鉄道や病院やダムや橋といった公共インフラを全否定することになるのでその点についてはご理解いただけました。また、それほど頻繁ではないにせよ話題となる不健全なコンクリートの原因の大半は鉄筋コンクリートそのものではなく製造や施工の際に発生した不具合によるもの。鉄筋とコンクリートの組み合わせは奇跡と言われていて曲げを鉄筋、圧縮をコンクリートが一体となって応力負担しかつ熱膨張率がほぼ一緒であることなどのご説明にもご理解をいただきました

笹子トンネル天井板落下事故の原因はコンクリート

誤解:そんな不健全な鉄筋コンクリートに起因して数多くの凄惨な事故が発生し多くの犠牲者を出している。そのシンボルとして笹子トンネル天井板落下事故が話題提供されました

訂正:本当の理由は維持管理(定期的な点検やメンテナンス)の不備により天井板を吊るしていたアンカーボルト(治具)が腐食しコンクリート天井板の重さに耐えきれず落下したものであってコンクリートの強度や耐久性には何らの問題もなかった。むしろ、その重みと強度が凶器になってしまった痛ましい事故でありコンクリートこそ被害者みたいなものということをお伝えしご理解いただけました

そんなコンクリではなく長持ちする木造建築にすべき

誤解:京都や奈良を訪ねればわかるように長い歴史が実証されている木造建築はカーボンニュートラルの観点からももっと採用すべきであり30年でダメになる鉄筋コンクリートはいいところが全くない

訂正:ローマンコンクリートと言われるようにコンクリートはそもそもすぐダメになるものではありません。1800年代後半にジョゼフ・モニエが開発したとされる鉄筋コンクリートの歴史はまだ200年足らずでありながらここ100年現代の人類の豊かな繁栄を支えるインフラを提供している。さもなければ新幹線も飛行機も病院も高速道路も実現できません。鉄筋コンクリートがすぐダメになるという印象は親交のある無知で偏った素材への敬意に欠ける建築家らによるものだったそうです。また、鉄筋コンクリートが劣化する原因としては中性化やASR、塩害、他が挙げられるが、それら劣化機構は水や酸素の侵入により内部鉄筋が腐食することで生じますが適切に施工された鉄筋コンクリート構造物は恒久的であるということ。最新の研究(CUCOや CPコンクリート)ではカーボンネガティブまで実現していることなどをご説明しご理解いただきました

コンにちは、まさ固さんです。
誤解が解けて鉄筋コンクリートの貢献をご理解いただいた後は #ナマコンバレー #伊豆長岡温泉 の露天風呂にお浸かりいただきゆっくりと日頃のお疲れを癒していただきました

まさ固さん

WELCOME #ナマコンバレー 宮台真司先生 白井聡先生

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ぜひこれからもコンクリートそして伊豆半島をよろしくお願いします

コンにちは! オワコンちゃん、まさ固さんっ。オワコンの宮本さんですっ。コンクリートの悪口言われてブチ切れ散らかした宮本さんでしたがそれだけコンクリートのこと好きなんだなってちょっと照れてます笑。
「コンクリートをもっと身近に」
でも、冷静に考えると「伝える」建設コンクリート産業が「伝える」その努力を怠ってきたってのもあるよねっ。 反省してガンガン情報発信するぞっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 オワコンちゃん

オワッコーン‼
ぉわっこーン!

まさ固さん

作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士