2023/10/25
「いよいよICCで本格始動したイワモル(まさ固)は生コンビニから全国にてお買い求めいただけます」
静岡県伊豆の国市。いよいよ伊豆中央コンクリート(ICC:生コンポータル出資)では流動化処理土「イワモル」の製造・出荷が始まる。なお、通常タイプ(細骨材タイプ)であれば全国各地の生コン工場でも特殊な設備投資を必要とせず製造可能。
いよいよ本格始動! 流動化処理土「イワモル」
粘性付与を目的とした「残コナ」を配合
残コンを粒状化させて製造した細骨材とSCMs(高炉スラグ微粉末)だけでは材料分離抵抗性を柔然に果たすことができないため、「残コナ」(粒状化させた残コン、あるいはスラッジケーキを粉砕し捕集された微粉末)を配合した「イワモル」の試験練り。
「残コナ」を利用した「イワモル」のフレッシュ性状
これにてほぼほぼ「イワモル」(残コンを粒状化させた骨材や微粉末を由来とした流動化処理土)の配合は完成。今後、流動化処理土への対応は、「残渣式流動化処理土」または「イワモル」パラレルでの販売を行う。
廃止管など小径空間の充填用「イワモル」
なお、廃止管充填など小径空間の埋め戻しで寄せられる流動化処理土の問い合わせには、細骨材を配合しない「残渣式流動化処理土」で対応してきたが、たった1m3や0.5m3だとしても重機のレンタル料やオペレーター(3〜4名)の固定費が嵩むため、生コン工場で全自動で製造できる「イワモル」(細骨材を用いない「残コナ」のみ)で対応する見込み。
「残コナ」100%「イワモル」で小径充填対応します
ご覧の通り細骨材のない充填性の大きいイワモルの完成。
なお、「残コナ」100%の場合パウダーの吸水率の影響で単位水量が増加(つまり、単位結合材料も増加)してしまうため、化学混和剤を用いてフローを伸ばした。
通常の「イワモル」(まさ固)なら生コンビニから
なお、前出の細骨材タイプ(小径ではなく大断面の充填用)のイワモルは、粒状細骨材のみならず、回収砂やスラッジ水での製造が可能であるため、今後「生コンビニ」では全国の製造パートナーを拡充していく予定だ。
「コンクリートをもっと身近に」
なお、こちらの「イワモル」ですが、雑草おさえにも用いられている「オコシコン」「オワコン」の廉価版「まさ固」としても全国販売を始めるので、興味のある方はぜひぜひご連絡お待ちしていますっ。
オワッコーン‼︎
生コンポータルがお勧めするコンクリートもいよいよラインナップが充実してきましたー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。