長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2024/03/11

【ゼロセメント】「建築・土木・外構問わず、だいたいICCでは10〜15%が土間など非構造部材に出荷してます」【残コン骨材100%】

【ゼロセメント】「建築・土木・外構問わず、だいたいICCでは10〜15%が土間など非構造部材に出荷してます」【残コン骨材100%】

静岡県伊豆の国市。伊豆中央コンクリート(ICC)ではすでに普通ポルトランドセメントや天然骨材(砕石・砂利)を全く用いないコンクリートの製造・出荷が行われ、地元取引先顧客らの手によって施工が行われている。



残コン骨材100%セメント0kg「ヌテコン」

 残コン女の子

本日はICCでは10〜15%程度の製造シェアを数える土間など非構造部材(土間コン)に製造・出荷された「ヌテコン」(残コン骨材100%セメント0kg)のご紹介でっす。SDGsで騒がしいコンクリート業界にあってこうした生コンが土間など非構造部材つまりJIS A 5308 の要求が及ばない分野に適用されることは素晴らしいことですますはい。。

「ヌテコン」ゼロセメントタイプ

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こちら、ゼロセメントタイプの「ヌテコン」試験(エア、スランプ)の様子。性状を把握するためにJIS A 5308 の要求が及ばないとしてもきちんと品質管理。OPCもV骨材も一切用いていないから低環境負荷。これに、CCUを実装すればあっという間にカーボンネガティブってわけだ。

普通に生コンだけどゼロセメント

色以外はなんの遜色もなく普通に生コン。 白っぽく見えるのは高炉スラグ微粉末と残コン粒状化骨材の影響。

土間なら JIS A 5308 不要

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打設開始。コンクリート界隈では新しいコンクリートの話題となると必ず「JISは?」という質問が投げかけられるが、土間コンなど無筋コンクリートが用いられる非構造部材に関して言えば JIS A 5308 の要求が及ぶところではない。 安くて(所定の強度まで)固まりゃなんだっていいのである。

 

施工も生コンのそれと全く変わらない

 

ワイヤーメッシュを設置してないから直接生コンクリートを打設できる。「いいコンクリートやなぁ」は白石建設武南社長からのコメント。ありがとうございますっ。

 

それでもまだ100%使う? 普通ポルトランドセメント

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生コンと全く同じように敷き均しを終えたら仕上げに入る。

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ゼロセメントタイプの「ヌテコン」でヤード土間完成。乾いたら純白に輝くことになるはずだ。

 

OPCもV骨材も用いていないから乾いたら真っ白に輝くことだろうぜ。 もしも元々の生コンの骨材が石灰砕石・砕砂を標準としていたらまさにホワイトコンクリートだろうぜ。そして、その解体コンクリートはそのままセメントの原材料になりそうだぜっ。

 残コン姐さん

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なお、こうしたイノベティブなコンクリートは「生コンキャンプ」でさまざまな視点を持つコンクリート技術者らの交流の結果生み出されたもの。 今日も様々にエネルギーが錯綜し新しいコンクリートが生まれようとしている。

残コンさん、残コン姐さん。 今日はまさに我らが野口貴文先生が提唱する「ホワイトカーボン」なコンクリートがICCで製造・出荷されている様子のご紹介ご苦労様っ。
「コンクリートをもっと身近に」
ICC池上さん曰くだけど、「建築・土木・外構問わず、だいたいICCでは10〜15%が土間など非構造部材に出荷してます」ってことらしいんだ。業界全体の平均を取ってみても間違いなく5%はあるはずだよね?コンクリート総生産量をかりに1億m3としたとしても500万m3あるってことなんだ。これは膨大だよ。是非とも今回ご紹介した「ヌテコン」のようなコンクリートが実装されるためにも「伝える」情報発信に勤しんでまいりましょうっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??。。 生コン業界もJIS A 5308 以外の分野を適切に認識することが求められますー。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん

作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士