長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/06/10

【静岡】「ILBを二分するイワタと野村が資源循環・地産地消・脱炭素をリードする」

【静岡】「ILBを二分するイワタと野村が資源循環・地産地消・脱炭素をリードする」

「近い将来残コンを奪い合う時代がやってくる」儼乎としてそう宣言する宮本さんの予言は果たして現実のものとなるのだろうか。静岡を二分する両巨頭、イワタとのむらとの共同。「ILBを二分するイワタと野村が資源循環・地産地消をリードする」について。



残コン・戻りコンを静岡で循環させよう

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静岡のイワタとノムラに声をかけたのはお馴染み大成ロテックのパイセンこと渡邊室長。

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LUMBERの脇にあるオープンオフィスQuarryで執り行われたキックオフミーティング。

 残コン女の子

今日は昨日開催されたILBなどコンクリート製品における共同に関するキックオフミーティングの模様をお知らせしますー。
生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート)は「生コン」でイワタさんとも野村商店(マプロ)さんとも地元静岡で共同してきたのですが、その両者は静岡を二分するILBメーカーとしても有名です。
そんな両者様と「残コンst」をコアとした製品開発に関する共同が始まりました。

残コンst視察

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残コンstヤード(ストック場)で資源循環の未来について語り合う左・勝也さん(野村)と右・山内社長(イワタ)。

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のむらとイワタ。まさやとトシヒロ。

のむらとイワタのタッグがリードするってことならこのプロジェクト成功は間違いねえなっ。なお、野村商店のまさやさんは映画「アキラとあきら」に出演したことでも有名だぜっ。

 残コン姐さん

グループ内残コンを原材料に

ICC(伊豆中央コンクリート)に設置されてある残コンstをイワタ・野村それぞれの生コン製造工場に実装し両者の残コンをILBなどプレキャストコンクリートの原材料に適用する計画。原価計算の出発点はスラッジケーキ他の廃棄処分コスト。

上澄水散水養生も取り組む

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なお、ILBなどプレキャストコンクリートで利用される見込みの粒状化再生骨材にCO2を固定させる取り組みも検討された。

関連記事:「JIS化への挑戦も公式採択された粒状化再生骨材他の上澄水散水養生を残コンstに標準実装」

 残コン女の子

両者グループ内で発生する残コンを原材料としてなるべく横持ち(移動)距離を抑えて循環を構築すれば低コストで高付加価値(Jクレジット他の利用)なILBなどプレキャストコンクリートが実現しそうですー。

ジオポリマー(AAMs)もやっちゃう

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関連記事:「これが普通コンクリートとジオポリマー・AAMsの違いです。まさにホワイトカーボン」

ちなみに、JIS A 5308が鬱陶しい生コンと違ってプレキャストコンクリートはジオポリマー(AAMs)のような特殊コンクリートの採用が比較的簡単なんだっ。本プロジェクトではセメントを用いずにブロックを製造する脱炭素もゴリゴリ推し進めることになるぜっ。

 残コン姐さん

静岡の両巨頭とご一緒できてハッピーです

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残コンstヤードは有名な土木遺産狩野川放水路の近隣に設置されてある。当日は豪雨により放水路に狩野川の水が溢流していた。

残コンさん、残コン姐さん。今日は、静岡のILBを二分する両巨頭とちゃっかりご一緒させてもらえることになってとってもハッピーな宮本さんの心中をお察しくださいましてありがとうございますっ。どちらの会社さんも、静岡県東部生コンクリート販売協同組合で長年の共同関係にありましたし、こうして異分野に僕のライフワーク残コンが用いられるようになるってとても嬉しいですね、はい。とりわけ、まさやさんには感謝しても仕切れません。今度、ハンバーガー奢りますね。
「コンクリートをもっと身近に」
出口は多様な方がいいです。生コンに限定せず、たとえばインターロッキングブロックのように一般の方にもまだ馴染みのあるコンクリート製品を用途領域として検討するような本プロジェクトは「筋がいい」ですね。そして、何よりも、これまで長年ご一緒してきた方々と協働できるのはたまらなく嬉しいね。やっぱ、仕事って、人だからね。何をするか、も重要だけど、「誰とやるか」を僕は優先事項として考えてるんだ。どんなに素晴らしいことでもムカつく奴とは仕事したくないからさっ。
資源循環・地産地消・脱炭素三拍子揃ったコンクリート開発が始まりますっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
ここまでくるともはや残コンはリスクというよりもチャンスです。宮本さんは仕切りに「近い将来残コンを奪い合う時代がやってくる」と予言されてました。一度言えばわかるのに、何度もそうおっしゃってました。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士