長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/04/23

「(仮)生コン組合向け残コンパッケージ構想(自治体・脱炭素・資源循環・地産地消・総合評価・LCA・カーボンクレジット・JIS化etc)」RRCS

「(仮)生コン組合向け残コンパッケージ構想(自治体・脱炭素・資源循環・地産地消・総合評価・LCA・カーボンクレジット・JIS化etc)」RRCS

RRCSが監修する組合による残コン再利用パッケージ。自治体との連携、残コンstコンサルティング、脱炭素/資源循環/地産地消など環境性能による総合評価、処分費カットやLCA/カーボンクレジットによる経済性、そして、粒状化骨材のJIS化。いよいよ建設・コンクリート産業に刷新が訪れる。



自治体と生コン組合のタッグ

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RRCS・生コン組合(静岡県東部生コンクリート販売協同組合)・自治体(伊豆の国市)らの指導のもと運用された残コンst由来の粒状化骨材を100%使用して施工された駐車場コンクリート舗装(RG・GPOC/RG・POC)。

 残コン女の子

今日は先日開催された見学会(https://www.nr-mix.co.jp/jois/blog/cprrcs.html)を踏まえてRRCS事務総長藤井さんと宮本さんの間でディスカッションされている「(仮)生コン組合向け残コンパッケージ構想」に関してご紹介しまっす。
今回、静岡県東部エリアでの経験をRRCS主導でブラッシュアップしてパッケージ化することでいろんなエリアの生コン組合さんの悩み(残コン)を解決するだけじゃなく脱炭素や資源循環、地産地消といった新たな貢献を生み出すことができるのではと、藤井さん、宮本さん、お二人ともとってもワクワクお仕事されてますー。

(仮)生コン組合向け残コンst構想 by RRCS

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①生コン組合を経由して生コン(JIS A 5308など)が販売される
②工事現場で発生した残コン・戻りコンを生コン組合が運営する残コンstに持ち込む
③残コン・戻りコンを粒状化骨材に加工する費用負担として代金支払い
④生コン組合は「原材料」残コン・戻りコンを組合員工場から購入という名目で支払い
⑤粒状化処理(https://youtu.be/nPkMl-fK-Gw) ⑥細骨材/粗骨材に分級(https://www.nr-mix.co.jp/econ/blog/stre-con_zero_evorg.html
⑦粒状化骨材の販売
⑧代金の支払い
⑨組合オリジナルブランドの生コン(JIS外品)として非構造体など施工者に提案・販売(※脱炭素、資源循環、地産地消などの環境性能を表示することで総合評価方式における評価にもつながる)


RRCS事務総長藤井のおっさん一流のフローチャート完成だ。こういうスキーム的なものを構想させるとおっさんすげーよな。そして「このスキームの通りに動かす」のはRRCSに加盟するゼネコンや生コン工場の責務だ。宮本、お前も頑張れよっ。

 残コン姐さん

ゼネコン(施工者)のメリット

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https://www.rexse.com/law-evaluate/general-evaluation.html

 残コン女の子

まず、残コンの費用負担をきちんとすることで責任を果たす、と言うこともあります。でも、このスキームが循環してできた⑨の生コンをゼネコンが採用することはそのままズバリ「脱炭素」「資源循環」「地産地消」と言う環境性能を提示することができるので、総合評価方式(上段参照)において有利です。これを理解できないゼネコンは淘汰されるでしょうねー。

【参考】残コン利用CPコンクリート

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https://rrcs-association.or.jp/project.html

RRCSらが提唱しているCPコンクリートはそもそも「残コン」を利用するスキームだぜ。NEDOのGI基金にも採択されるほどのチャレンジだから、総合評価方式では当然こうした生コンを積極的に採用するゼネコンが評価されんだろうな。RRCSに参画するなど、当然残コンに積極的に取り組んでるゼネコンが評価されることになるぜ(※RRCS加盟ゼネコン一覧)。

 残コン姐さん

生コン工場のメリット

負担0と新たな収益機会

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https://www.nr-mix.co.jp/jois/blog/cprrcs.html

 残コン女の子

残コンの費用負担が0円になるのは言うまでもありませんが、写真のようにJIS外品の新しい生コンを製造・販売するという新たな事業機会に恵まれることも意味します。宮本さんの推計では従来の生コンを販売するよりも1m3あたり8000円の経済合理性が確保されているんですー。

LCA や カーボンクレジット

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https://www.oizuru.co.jp/glossary/initial_ra_lca-life-cycle-assessment

藤井のおっさんがRRCSで息巻いてんのがこれな。ライフサイクルアセスメントカーボンクレジットにおける成果や評価の受け皿を生コン工場や生コン組合に帰属させようってプロジェクトだ。RRCS監修の残コンstを組合単位で運用するだけで、評価され、それはそのまま経済価値を意味するんだぜ。仮想通貨みてえだな。生コン屋にはちょっと荷が重いぜ。

 残コン姐さん

粒状化骨材はJIS化を見込んでいる

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RRCSリサイクル分科会(リーダー・明治大学小山明男教授)指導のもと、現在粒状化骨材(RG骨材)はJIS化に向けて舵を切った。なお、6月2日には残コンパッケージに関する懇談会を予定している。

 残コン女の子

JISできちんと規定された製品なら生コン工場、生コン組合としても扱いやすいからメリットありますねー。

RRCSが監修する組合残コンプロジェクト

残コンさん、残コン姐さん。PR活動ご苦労様でございます。
いやー、こう考えるととっても面白いよね。施工見学会の後の打ち上げでパイセンが藤井さんにブチギレたり、藤井さんからLCAだのカーボンクレジットだのに関して説教垂れられたり先週は本当に忙しかったけれども、じっくり整理して考えるとこれはすごいことだよね。
RRCS(東京大学・野口貴文教授)が残コンに関して上げ膳据え膳で生コン組合をサポートするなんて生コン業界からしたら垂涎の的だよね。だって、野口先生だぜ? それに名だたるゼネコン(鹿島とか)が加盟してるんだぜ? そんな権威の皆さんが監修してくれて上記のような絵が動き始めたら、そりゃ、事件だよ。てか、みんな(ゼネコン、流通、生コン工場、最終受益者)喜ぶよね。残コンが循環するだけでね。
いやー、楽しみが増えました。6月2日の見学会(懇談会)に向けて、事務総長藤井も僕も俄然やる気が出てきました。当日は以前白石建設の武南さんからのCPコンクリートに関する提案を話題にあげることもなく「距離を空けます」と背中を見せたまんまの安藤間の白岩さんもいらっしゃるそうですが、なんでだろ? ま、いっか。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
来週は宮本さん京都生コン工業組合を訪ねるようですし、RRCSには多くの生コン組合さんがすでに加盟されてますから、RRCS残コンパッケージのこれからが楽しみですー。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士