2023/04/18
【到着】「Mapecube GEOによるジオポリマー実機製造・出荷・実装見学会は2023/04/27に決定」
待ちに待ったジオポリマー専用混和材Mapecube GEOが来日した。いよいよ来週27日は地球上で初めてとなる生コン工場で製造・出荷されるジオポリマーコンクリートの実装が見学会として公開される。
Mapecube GEO到着(2023/04/18)
2週間前製造されたMapecube GEO初期ロット3000ℓのうち1000ℓがイタリアミラノから伊豆の国市に本日(2023/04/18)届いた。
Mapecube GEOとはMAPEI製造のジオポリマー用特殊混和剤。
関連記事:「ジオポリマー や AAMs セメントクリンカー の潜在性をブーストする全く新しい混和剤の誕生」MAPEI
最終調整ジオポリマー試験練り
前々回(W/B:65.1%)、前回(W/B:55.1%)に次いで、今回は来週の製造・出荷・実装に備えた最終調整としてW/B:45.1%の試験練りを行った。骨材は100%RG骨材(残コンを粒状化させて得た骨材)、練り水も上澄水を採用。
目標スランプ18.0cmに対して、16.5cmが得られた。また、空気料は0.5%。試験練りを指揮した二見メンバーによればAE減水剤の量の調整が必要。
来週2023/04/27はジオポリマー実装見学会
2023/04/26-27ジオポリマー実機製造・出荷・実装見学会のご案内
さて、来週水曜日、木曜日は本邦どころか地球上初のジオポリマーコンクリート実機製造・出荷・実装見学会を行います。ご存知、セメントを全く使わない混和剤以外は全て副産物(高炉スラグ微粉末、RG骨材、上澄水)で製造したコンクリートが生コン工場で製造・出荷・実装されるのは地球上初です。舗装コンクリートに適応を予定しています。おそらくこのありかたが今後のコンクリートのスタンダードとなるはずです。26日は室内試験練り祭からの前夜祭(@Lumber:伊豆の国市長岡925)、27日本番からの記念パーティー。奮ってご参加下さい。みんなに会うのが楽しみです。(宮本さんからメッセンジャーグループに寄せられた見学会ご案内)
Mapecube GEOの欠点「高すぎる」
※Mapecube GEO暫定価格:
品代:1€(147円)/ℓ
物流コスト:25円/ℓ
そのため、昨日の試験練りでは以下のような生コンクリートも並行して製造してみたぜ。
高炉セメントC種に5ℓGEO
結合材中に3割OPCを配合。
来週は歴史的事件に立ち会おう
今、Mapecube GEOの物流コストの圧縮を関係者らとあれこれ協議してて白石建設の武南さんの頭の中には何やら舞い降りてきたみたいだし、JIC森先生もついてることだし、配合をゴリゴリ最適化することで「生コンよりも安いジオポリマー」が普通に製造・出荷される時代ももうすぐそこまでやってきてるねっ。やっほー。
オワッコーン‼︎
来週の見学会では生コンポータルのイメキャラ・職員一同皆さんのご来場を大歓迎いたしますー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。