長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2024/01/03

「残コンで脱炭素をしたたかに活用!」イタリア・MAPEIと伊豆半島・生コンポータル(長岡生コンクリート)協業の歴史を振り返る #4

「残コンで脱炭素をしたたかに活用!」イタリア・MAPEIと伊豆半島・生コンポータル(長岡生コンクリート)協業の歴史を振り返る #4

既往の規格・基準類を外側から働きかけて変えようと努力してきた歴史を振り返り「猫も杓子も脱炭素」というムーブメントを強かに利用して次代が求めるコンクリートを普及させるための鍵はCO2吸収媒体としての「残コン」とその出口「非JISコンクリート」。



ブーム「脱炭素」を最大限活用!

 残コン女の子

本日は1月18日19日MAPEI(イタリア・ミラノ)訪問に先立ち事前準備を兼ねたシリーズブログ第4弾のご紹介でっす。
菅首相2050年カーボンニュートラル宣言からこっち、日本のみならず世界のコンクリート技術開発は嫌でも影響を受けた脱炭素ブームを強かに利用しようってコンセプトですー。。

2050年カーボンニュートラル宣言

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本日(2021年1月18日)、通常国会がはじまる。2020年10月での所信表明演説では、カーボンニュートラル宣言が日本のエネルギー業界に刺激を与えた。それ以後の動きを改めて追うことで、日本のカーボンニュートラルに必要な問題点を整理する。鍵となるカーボンニュートラルが企業競争力となりえるかという問いに、大野嘉久氏は、BPとアマゾンの協業をあげ、日本企業の戦略モデルになると提案する。

(引用:2050年カーボンニュートラルを宣言した菅政権。これまでの動きと実現のヒント ーアマゾンと英石油大手BPの事例


コンクリートR&Dにパラダイムチェンジ?

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コンクリートの専門家にとっては「常識」中性化は(コンクリートにとって)悪というコンセプトに2050年カーボンニュートラル宣言が衝撃を与えた。「中性化によって劣化する心配のない無筋コンクリート、主に非JISコンクリートならば中性化は大歓迎」世界のコンクリート産業は新しいパラダイムに臨んでいる。(中性化図解引用:CMC

脱炭素社会において非JISコンクリート最強

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配筋をされないCLSM「イワモル」(非JISコンクリート)なら中性化はそのままカーボンネガティブを意味する。さらに、JISコンクリートでは配合に制限がかかるCCU材料をいくらでも自在に配合することができるのも特徴。

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さらに、貧配合の造粒ポーラスコンクリートは水や二酸化炭素が自由に往来する構造であることからCCUの配合のみならず供用中の中性化によるCO2固定が期待される。

「水の次に流通する材料」コンクリートの副産物「残コン」

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写真は残コンstで改質され分級された残コンの表面積は膨大であり且つ豊富に含まれている水酸化カルシウムは二酸化炭素と出会うことにより炭酸カルシウム(CCU)に変化する。なお、残コンはこれまで大半が廃棄されてきたことからも膨大な二酸化炭素固定媒体としての性能が注目されている。

人為的にCO2を吸収固定することで得られるCCU原材料

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上澄水を散水することで炭酸カルシウムを空隙に析出させ性能を向上させた残コン骨材はその固定したCO2をそのままCCUとして評価できる。

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下からブランク、5回、10回上澄水で散水養生した微粉末。二酸化炭素を固定して得られた炭酸カルシウムは微粉末や細骨材に最も含まれることから、砂代替や混和材としての利用が期待されている。

これまで負担でしかなかった残コンが二酸化炭素の吸収媒体になるってんだから人生何が起きるかわかんねえなっ。真偽の程はともかく自分たちが絶対に信じていることを実現することができるなら強かに利用しない手はないぜ。

 残コン姐さん

BOOST MAPEI by 「残コン」「非JISコンクリート」

残コンさん、残コン姐さん。今日もシリーズブログ第4弾のご紹介ご苦労様っ。
「コンクリートをもっと身近に」
今日は新春の海を眺めながらランチ会の予定です。そして、三が日だってーのに今日から #世界一有名な半島 プレゼンツ「包丁を捨てよ、飲みに出よう。」も始まりますっ。 新年も平常運転の始まる生コンポータルはコンクリをもっと身近にすることで貢献していきたいと思いますっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?? これまでブレずに続けてきた「残コン」と現代のブーム「脱炭素」をセットで MAPEIと当社らの協業をブーストでっす。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士