2023/12/07
看板の基礎コンクリートなど建築基準法がまとわりついてこないなら【ヌテコン】
土間コンクリートや看板基礎、捨てコンや均しコン。「固まりゃなんだっていい、非JISコンクリートで構わない。構造物などに用いられない、硬くて重ければいい。そんなコンクリなら「ヌテコン」「2×3コン」がお勧め。
製造:ICC(担当:おおはらゆき)
JISマーク不要ならお勧め「ヌテコン」「2×3コン」
看板の基礎コンクリートBefore
生コンポータルが拠点を置く静岡県伊豆の国市のランドマーク葛城山パノラマパークからご注文いただいたのは看板の基礎コンクリート。家屋など建築物ではないこうした分野のコンクリートには必ずしもJISマークを要求されないため、同等の強度や耐久性が期待できる「ヌテコン」「2×3コン」が採用可能。
「ヌテコン」てなに?
「ヌテコン」は「ステコン」の「ス」の棒が突き抜けて「ヌ」になったという由来を持つ、「突き抜けたステコン」という意味のコンクリートであり(?)、骨材は全て残コン由来の粒状骨材であり尚且つ結合材もセメントはごく微量でおよそはSCMs(高炉スラグ微粉末など産業副産物)を採用している、まさにSDGsな製品である。
看板基礎コンとか土間コンとかなら建築基準法関係ない
パノラマパークの駐車場に新たに設置される表示看板は屋根や柱、梁がある建築物とは異なり用いられるコンクリートにJISマークの表示義務はない。
こちら、ICCから届けられた「ヌテコン」は高炉スラグ微粉末の影響で白い。まさにRRCS野口貴文代表理事が提唱する「ホワイトカーボン」を地で行くコンクリートだ。
施工は生コンと全く一緒
ヌテコンの施工はご覧の通り単なる生コン打設。
大半が副産物(SCMsや残コン)だから安い
ヌテコンは副産物であるSCMsや残コンをふんだんに骨材(粒状・回収)や結合材として採用しているため原価は安く、その分をご当地生コン組合の理解を得ながら顧客に還元する(お値段をお勉強する)コンクリートでもある。
「ヌテコン」に興味あり? いつでも生コンキャンプ!
生コンキャンプでは、定例の交流会や随時設備見学のほかに、技術開発プロジェクトへの参加なども受け付けている。「ヌテコン」や「2×3コン」の製造・施工に関心のある方はお気軽にご連絡を。
「コンクリートをもっと身近に」
せっかく素晴らしい貢献をしているのだもの。もっともっと「伝える」情報発信をすることでその貢献を知ってもらって、もっともっと広く貢献していきましょうっ。
オワッコーン‼︎
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。