長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/06/15

「炭素を含む資源循環のエコシステムとしてコンクリートインフラを再定義したホワイトカーボン」

「炭素を含む資源循環のエコシステムとしてコンクリートインフラを再定義したホワイトカーボン」

ガチガチの理系マターと考えられがちなコンクリートにもナラティブであることが求められている。RRCS・野口貴文先生が提唱する、炭素を含む資源循環のエコシステムとしてコンクリートインフラを再定義した「ホワイトカーボン」というコンセプトは特定の誰かが支配する系ではなく創発で循環する新しい産業のあり方。



ホワイトカーボン仕様の「オワコン」

IMG_0281.jpeg

YNU教授SANAAを代表する建築家・西沢立衛さんを囲んで記念撮影。

IMG_0282.jpeg

ホワイトカーボン(RRCS・野口貴文先生提唱)を意識したオワコンで作成したガビオンの見学会は加和太建設河田亮一社長の引率で行われた。

 残コン女の子

今日は有名人を集めて開催されたホワイトカーボン仕様のオワコン見学会の模様をご紹介しまっす。そもそもホワイトカーボンとは宮本さんが敬愛してやまないRRCS代表理事で在らせられる野口貴文先生が提唱しています。炭素も含むあらゆる資源がコンクリートの循環と同期しさながらインフラ生態系が生まれるナラティブなコンセプトなんですー。
日本を代表する建築家で在らせられる西沢立衛さんの目にはどのように映ったでしょうか。。

セメントを用いないマテリアル

IMG_0288.jpeg

IMG_0287.jpeg

ホワイトカーボン仕様のオワコンはセメントを用いず結合材として100%高炉スラグ微粉末を適用しているため見た目もホワイト。

関連記事:【静岡】「夜目にもはっきり! 段差も雑草も水たまりも害虫も対策できるホワイトカーボン仕様も業者の味方!」宮垣建設・all roundl

セメントを使うと灰色がかるところだが、高炉スラグ微粉末なら真っ白だから出来上がる材料も真っ白だぜっ。たまさか、野口貴文先生が提唱する「ホワイトカーボン」と見た目も同期だっ。

 残コン姐さん

骨材には100%粒状化再生骨材

 残コン女の子

そしてこの度最大の特徴は骨材に100%残コンを利用して製造された粒状化再生骨材(現在RRCSらでJIS化が推進されている) が配合されていることです。
現在西沢立衛さんの事務所が設計し、加和太建設さんが建設している現場で発生した残コンを残コンstで受け入れて骨材として今一度建築外構舗装に循環させる、こちらも素敵な提案が行われているんですー。

IMG_9798.jpeg

残コンstで製造される粒状化再生骨材はV骨材の表面をセメントペーストが皮膜しているため比較的白色を呈する。コンクリートがさらに白色を呈する理由の一つとなっている。

自社ビル建設の過程で発生した残コンがぐるりと循環して自社ビル外構舗装に適用されるなんてさすが今をときめく加和太建設さんや西沢立衛さん、考えることが地球規模だな。

 残コン姐さん

2つのCCUSやっちゃうYO

 残コン女の子

そんなサーキュラーエコノミーな取り組みには2つのCCUS(Carbon Capture Utilize Storage)が実装される予定ですー。

①骨材でCCUS

IMG_9850.jpeg

上澄水で散水乾湿繰り返し養生Before(左)After(右)。CO2を利用することで炭酸カルシウムを細孔に析出させ性能を改善させていながらCCUSでもある。

宮本肝煎のこの養生もついでにやっちまおうぜっ。

 残コン姐さん

②出来上がってからも散水養生でCCUS

IMG_0286.jpeg

ガビオンなど製品として完成した後から上澄水を散水し乾湿を繰り返すことでCCUSを期待している。

ホワイトカーボンで行こう

IMG_0316.jpeg

見学会には西沢立衛さんのファン(ミヤケン、all round新井さん、息子のゆら君ら)がボランティアで集い作業をご案内していた。

残コンさん、残コン姐さん。今日は有名人(西沢立衛さん、河田亮一さん)らをお招きして開催されたホワイトカーボン仕様の「オワコン」見学会と技術のご説明ご苦労様でございました。時代はカーボンニュートラルってことで、まさか僕たちコンクリートがその担い手になるだなんて20年前にはとっても考えられなかったよね。「コンクリートから人へ」とかってディスられっぱなしだったもんね。売られたケンカは3倍返しの気分だよ。
「コンクリートをもっと身近に」
まあ、シノゴの言わずに、他人はどうでもいいってことで、自分たちだけにできる貢献に集中していこうっ。生態系の1要素として全体が求めていることをラストワンマイルで感じ必要な姿に変化することしか僕たちにはできないのさっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
最近の風潮では「ナラティブであること」が求められています。ということは、コンクリートも理系マターというよりは、文系よりでアートな要素も生きてくるのかもしれませんね。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士