長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/06/24

「時を移さず僕も神秘的な景色に遭遇しました」上澄水散水養生は製鉄所が理想的である理由

「時を移さず僕も神秘的な景色に遭遇しました」上澄水散水養生は製鉄所が理想的である理由

「時を移さず僕も神秘的な景色に遭遇しました」。白石建設武南さんがチャットで会話を楽しみながら過ごしていたゴルフ場で見た光景。カルシウム分を豊富に含む水は青緑色に美しく澄んでいる。上澄水散水養生は製鉄所が理想的である理由。



実は鉄鋼メーカーが理想的?

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https://tabijikan.jp/huanglong-scenic-valley-10560/

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製鉄所では排水池付近に石灰石を鎮めるらしいです 中性になる対策として(白石建設武南さんのMessengerグループにおけるコメント)


 残コン女の子

今日は前段のblg【大切なお知らせ】が気合い入りすぎちゃって疲れた宮本さんが3本目のblgは思いついたことのメモ程度と完全に手抜きで書く、「上澄水散水養生を活用した炭酸カルシウムの人工製造」は以前ご紹介した「セメントメーカー」よりも「製鉄所」の方がより理想的なのではないか?という着想についてのご紹介でっす。

カルシウムを含むと水は青(緑)になる

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生コン工場であればどこでも目にすることのできる光景。スラッジ水(上澄水)が貯留されているプールは緑(青)色を呈している。

そもそも、宮本らが今夢中になってやっている「上澄水散水養生」ってアイディアは生コン工場にある「(飽和水酸化カルシウム溶液)上澄水」、大気中の「二酸化炭素」、そして広大な表面積を有する「(粒状化再生)骨材」が重要ってことだったな。
チャットでこの辺の議論をしながら白石建設武南社長がJFE福山ゴルフコースで目の当たりにした光景ってのはまさに、「時を移さず僕も神秘的な景色に遭遇しました」ってやつだったんだ。
そう、製鉄所こそ理想的に「二酸化炭素」「飽和水酸化カルシウム溶液」「骨材」が集約されている場所だってことさ。

 残コン姐さん

製鉄所が理想的である理由

 残コン女の子

どうして、「製鉄所が理想なのか?」をこれから見ていきましょうー。

①製鉄所は豊富な二酸化炭素排出源

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国内の CO2排出量トップ10に多く見られる「製鉄所」という文字。製鉄所内では大量のCO2排出量が知られている。https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-10-13/2021101301_04_0.html

②乾燥を促進するための熱エネルギー

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溶鉱炉で発生する排熱を有効利用することで、上澄水散水養生プロセスの最適化(乾燥を促すことでハンドリングを改善)が可能。https://www.japanmetal.com/news-to20221004121848.html

③飽和水酸化カルシウム溶液

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製鉄所では排水池付近に石灰石を鎮めるらしいです 中性になる対策として(白石建設武南さんのMessengerグループにおけるコメント)


④高炉スラグの表面積

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広大な表面積を有することで「塩田効果」も見込め効率的な炭酸カルシウムの析出が図られるだけでなく、含まれる石灰からのカルシウム供給も期待される。https://www.jfe-mineral.co.jp/business/iron_and_steel/blast_furnace_slag_fine_aggregate.html

すげえよな、武南さん。以前、上澄水散水養生技術の萌芽期にCPコンソの安藤間白岩さんに提案した本技術はにべもなく「コンクリじゃない」ことを理由に取り上げられなかったわけだが、「涓滴岩を穿つ」の精神で続けてきたことで、こんな素晴らしい着想が生まれちまうってんだからなあ。
「捨てる神あれば拾う神あり」宮本のやつ、いろんな「拾ってくれる」技術者らと連携して一大ムーブメントに仕立て上げるべく相当気合い入れて活動しているようだぜ。「捨てられた」ことをもはや気にもしていないから、みんな(白岩さんも含む)と一緒にやりていぜっ、と思ってるのはここだけの話だぜ。もしよかったら、LINEのブロック解いておくから宮本さんGptまで連絡くれよな!

 残コン姐さん

鉄を製造する過程で炭酸カルシウムが生まれる

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JFE福山の排水池の水を利用したゴルフ場の池(白石建設武南さん共有)。

残コンさん、残コン姐さん。今日は上澄水散水養生にとって製鉄所が最も条件を満たした理想的な場所という着想についてご紹介ご苦労様でございましたっ。前段のblgがやけに長くなっちまって疲れたから手抜きしよう、明日も舗装施工管理技士(1級)試験だしね、って思ってたんだけど、なんかぶりがついちゃってやけに長いblgになっちゃった宮本さんですっ。
「コンクリートをもっと身近に」
ゴルフしたり、チャット眺めてたり、それが今や「成果に結びつく仕事」だってんだから面白いよね。本来は開かれたイベントだってのに、こそこそ数名で集まって他人や他者の悪口大会をやってるのは仕事じゃないよねっ。痛いよね、そんな人生。誰のことか本当にわからないんだけれど。。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
生コン工場、セメント工場、製鉄所、そしてもしかしたら、発電所など、もしも発生しているCO2が新たな資源となって循環するなら、こんなに素敵な「ホワイトカーボン」(RRCS・野口貴文先生)はありません。まだ見ぬ素敵な循環に到達できる日が待ち遠しいですー。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士