長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/07/03

「知らない。知られていない。見えない。目立たない。コンクリート産業の打破すべき課題とは?」

「知らない。知られていない。見えない。目立たない。コンクリート産業の打破すべき課題とは?」

静岡県伊豆の国市。作業が終われば孔蓋で閉じられ何もなかったかのように普段の暮らしが澱みなく進む。縁の下の力持ちといえば聞こえがいいが、「知られていないことは存在していないのと同じ」という観点からすれば、正当に評価される事が難しいコンクリート産業が向き合うべきテーマについて。



目に見えないとこで活躍する生コン

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マンホール周り充填に用いられる生コンは流動化処理土(イワモルなど)と呼ばれる特殊工法。

そのままだと壊れちゃう

 残コン女の子

今日は道路の下で行われている生コンクリートの営みをご紹介しまっす。コンクリートはほぼ、下地や基礎といった「目に見えないところ」で活躍するため、一般には馴染みのないマテリアルとなっていますー。
流動化処理土は既往のプロセスに比べてもコストも労力も時間も短縮することに成功した工法なんです。

流動化処理工法とは?

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 都市の街路下には各種の地下構造物、埋設管類が錯綜して設置されており、補修、新設のために再掘削、埋戻しが繰り返されていることはご存知の通りです。流動化処理土による埋戻しは、複雑に入り組んだ隙間にしっかりと充填できることは当然ですが、固まりすぎて再掘削が困難では役に立ちません。
 これまでの経験から、28日養生の一軸圧縮強さが0.5~1MPa(5~10Kgf/cm2)程度までに抑えれば、再掘削は十分に可能であるとされています。 都市の街路下には各種の地下構造物、埋設管類が錯綜して設置されており、補修、新設のために再掘削、埋戻しが繰り返されていることはご存知の通りです。流動化処理土による埋戻しは、複雑に入り組んだ隙間にしっかりと充填できることは当然ですが、固まりすぎて再掘削が困難では役に立ちません。
 これまでの経験から、28日養生の一軸圧縮強さが0.5~1MPa(5~10Kgf/cm2)程度までに抑えれば、再掘削は十分に可能であるとされています。https://lss-kiko.jp/a00/a02


マンホール周りのような狭い隙間を安く早く楽に

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静岡県伊豆の国市で打設されて正治組らで施工されている流動化処理土の施工現場。「砂締め」など既往の埋め戻しに比べてその精度は格段に工場し隙間なく充填されることが特徴。

すごいのに見えない生コン

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施工がおわっり次第舗装は復旧され「何もなかったかのように」それまでの光景が淡々と続く。

生コン(流動化処理土)の欠点はこれ、「見えねえ」「目立たねえ」なんだ。見えないものは、存在していないのと同じだよな? 誰も地下鉄で数万人が移動していることを想像しながらその上を散歩しないのと同じで、あたいら生コンの貢献は全く見えないところで起きちまってるから、「知られていない」つまり「存在していない」って一般にはそのように考えられちまってんだな。

 残コン姐さん

目立つ「舗装」がコンクリートの活路だ

 残コン女の子

今回はそんな生コンの貢献のほんの一部「流動化処理土」をご紹介しましたが、こんな素晴らしい生コンが知られていないことは勿体無いっということで、生コンポータルでは「オワコン」「オコシコン」といった誰の目にも触れる舗装コンクリートを入り口として一般の方に「コンクリートをもっと身近に」感じてもらえるよう努力してますー。

オワコン

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雑草、段差、水捌け、水たまり、凹凸、害虫、猫の糞害といった身近な暮らしの「困った」を解決するコンクリートとして絶賛バズ中の「オワコン」を入口に、コンクリートの貢献をより多くの人たちに知ってもらう活動。

【長野】「生コン工場が製造に後ろ向きな地域でも《オワコン》を安く手に入れる方法」倉田工務店

オコシコン

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我が国では佐藤渡辺の「パーミアコン」を草分けとして40年の歴史を数えるポーラスコンクリートの1として主に民間建築外構に流通する「オコシコン」。駐車場や歩道などの目立つ場所の水はけ対策として活躍している。

コンクリと言ったら「建築」or「土木」でこう着状態のところに持ってきて、新たな市場として目に見える目立つ場所「舗装」「防草」「マルチング」「造形」といった分野を、「オワコン」「オコシコン」のタッグで攻めていくつもりだぜっ。宮本のやつも目立ちたがりのお調子もんだから、目立たねえこと自体が我慢ならねえんだよな。

 残コン姐さん

コンクリートをもっと身近に

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自在な造形が可能な「オワコン」で作られたW.C.までのアプローチ舗装。

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植栽保護のマルチング、または防草(植栽メンテ)に用いられた「オワコン」。このように、コンクリートの貢献は「建築 or 土木」の囲いを突き破って広がりを見せている。

残コンさん、残コン姐さん。今日はコンクリートの知られざる貢献「流動化処理土」の現場紹介ご苦労様っ。そうだよね、「見えない」「目立たない」が本来コンクリート産業がブレイクスルーすべき課題かもしれないね。そして、それは、業界活動としてやるのではなく、実際の事業を通して「成果を意識しながら」行われるべきものだとドラッカーさんのいう通りだと日々つくづく感じ入っている宮本さんですっ。
「コンクリートをもっと身近に」
その意味では、当社らが20年以上取り組んでいる透水性コンクリートってうってつけだよね。一般の人にダイレクトにその効用を理解してもらえやすいし「目に見える」舗装・仕上げとして馴染み安いからね。引き続き、ブレずコンクリート一筋で邁進していこうっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
それはきっとイベントを開いたり広告で自分たちの貢献をPRすることではなく実際に「役に立つ」「製品を世に届ける」事業が大切ってことだと思いますです。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士