2023/07/21
【コンクリート葬】「あなたなら何になりたい? どんなふうに循環していきたい??」【アンケート】
企画「コンクリート葬」では有機物としての終焉を迎える後もなお無機物(炭酸カルシウム)としてこの世に実在を留める人々がコンクリートとしてインフラを支え循環し続ける物語をアンケートと回答一覧として紡ぎ出す。
コンクリート葬(構想)
一方で、海洋はブルーカーボン(炭酸カルシウム)、大陸はグリーンカーボン(光合成)などといった言葉に並んでRRCS野口貴文先生が提唱する「ホワイトカーボン」(インフラ生態系)という観点からすれば、インフラ資材たるコンクリートも循環系として炭素のみならず散骨や樹木葬のような埋葬になり得るのではないかと考えたのでしたー。ちなみにコンクリートの原材料「砂利」や「砂」のことは「骨材」と言われていまっす。
アンケート「あなたなら何になりたい?」
というわけで、以下の要領でこれから身近なコンクリート・建設関係者に質問していこうと思っています。
氏名
宮本充也
所属
生コンポータル・有限会社 長岡生コンクリート
出身
静岡県伊豆の国市
生年月日
1978/08/22
希望する部材
住宅基礎コンクリート
配合
21−18−20(N)
希望する原材料
骨材(粗・細)/結合材/混和材/混和剤/その他
未来へのメッセージ
火葬は1500度で熱してもらい骨(炭酸カルシウム)から結合材(セメント)を作ってもらい、それを普通ポルトランドセメントに累加計量して製造した生コンクリートで生まれた場所(伊豆の国市長岡925)の建物の基礎として埋葬してもらいたい。また、死ぬまでには必ず完全資源循環型社会をコンクリートから確立するので、僕の骨は未来永劫コンクリートとして循環し続けることになるのだ。
その他
任意
コンクリート葬リスト
(このスペースに今後アンケート回答を一覧で表示する)
水の次に流通するコンクリートをもっと身近に
再生骨材コンクリートのスランプ試験の様子(スランプ12.5cm)。
造粒ポーラスコンクリート(オワコン)は水はけや雑草おさえなど身近な暮らしの役に立つコンクリート。
こちらポーラスコンクリート(オコシコン)は粗骨材のみを使用したコンクリート。空隙を水や空気が流通する構造が特徴。駐車場や舗装の水はけ目的で用いられている。
一方こちらは残コンを由来とする粒状化骨材の細骨材のみを用いて製造された流動化処理土(岩モル)は地中空洞などを充填することで暮らしの安心・安全を守っている。博多駅前道路陥没事故で一躍有名に。
仮に僕たち世代が頑張ってコンクリートの完全資源循環・地産地消がこの時代に達成できたとしたら、僕たちはそのコンクリートと共にインフラ生態系「ホワイトカーボン」を循環し続けることができる。僕の希望は生まれ育ったこの土地で地産地消・資源循環に身を委ね続けること。そう考えると、ちょっとなんかホッとしたというか怖くなくなったんだ。
コンクリートで葬いなんて縁起でもない、不謹慎だって思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど、もともと僕不謹慎だし、全部でなくとも分骨して一部だけでも自分が生涯を捧げたコンクリートの材料として循環したいなって思ったのは心の底からの本音なのであります、はい。
というわけで、朝から妙なテンションのブログを書き散らかしましたが、この辺で。
オワッコーン‼︎
これから宮本さんのお知り合いの一体どんな方のどんなコンクリートが登場するのかとっても楽しみでっす。それにしても宮本さんらしからぬ、21-18-20(N)ってちょっと意外でしたー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。