2023/08/05
「ビジネスの前に人と人との交流の場所。有名人【取違剛】さんとの生コンキャンプ」
「生コンキャンプはビジネスの前に人と人との交流の場としてあらゆる人たちを歓迎する」。そんな想いが込められている滞在型ラボラトリ(生コンキャンプ)ではビジネスや仕事の前に人と人とのありのままの交流が促されている。今回は世界の脱炭素コンクリートのリーダー取違剛(鹿島)さんを歓迎。
生コンキャンプはビジネスの前に交流の場
WELCOME 取違剛
国内55社が参画するCUCOロゴマークの前で記念撮影。左・宮本さん、右・取違剛さん。形式張らないありのままの交流が推奨される空間だ。
生コンキャンプの誇る滞在型ラボラトリとは?
各種実験や試験練りが行えるように整備されたlabは通称「飛田給別館」笑(鹿島建設の技術研究所が飛田給にあることは業界内ではあまりにも有名)。
Ponds(露天風呂)では昼間水浴びで切り替えやAfter5にゲストがくつろげるように整備されている。
関連記事:「いよいよ夏本番! 滞在型ラボラトリkrで酷暑も乗り切ろう」
取違剛とは?
とりちがい・たけし/鹿島 技術研究所・土木材料グループ研究員。二酸化炭素を吸収するコンクリート『エイエン』と『スイコム』の開発に携わる。
参考記事:"無理です"は人生の敵 CO2吸収コンクリートの開発者(Wedge ONLINE)
我が国脱炭素コンクリートをリードする「スイコム」の開発に長年携わってきた取違さんは世界的に名前が知れている技術者。もちろん、CUCOでも中心的な役割を担うエースの一人。CUCOを通して生コンポータルとしてもさまざまな協働を予定している。
お仕事の前にまずは人と人「生コンキャンプ」
なんぼでもCO2を出してもらっても大丈夫。楽しませてもらった分僕たちCUCOメンバーがコンクリートで回収します笑。生コンポータル職員や地元の方々(仕事でのお付き合いではない)と桟敷でど迫力の花火を堪能。
CCUSやAAMsでの協業を模索
生コンキャンプでもすでに紹介してきたように、上澄水炭酸化養生や残コンst、スラッジ粉を用いたAAMsなどなど当社の生み出した技術体系もCUCOに提案される予定。
関連記事:【残コンst】「粒状化骨材の上澄水散水養生による品質改善と炭酸カルシウム粉回収と、スラッジケーキの高度利用(スラッジ粉セメント代替)によるCO2の大幅抑制」
生コンキャンプで繋がろう
協業のテーマの1つとなっているスラッジ粉。ゼネコン研究所だけでも、大学研究機関だけでもダメ。生コン工場だけでもダメ。もちろん、消費者が望むだけでもダメ。あらゆる全てが有機的に結びつき全体が動き出す(創発)ことで求められるコンクリートは社会に循環をし始める。その循環を促すための場所という思いが「生コンキャンプ」に寄せられている。
「コンクリートをもっと身近に」
トリッチーのように露出のある人がコンクリート・建設業界にもどんどん出てくるといいよね。情報ってついつい内向き(業界内)に循環しがちだけど、そんな情報一般の知るところにはならないからね。そんな循環だとどうしても世界が狭くなるから、他人の足を引っ張ってやろうとか、上手く行ってるやつを批判したくなったりとか、ロクでもないんだ、とほほ。そういう意味では、とにかく「伝える」情報発信。引き続き、トリッチーのような傑物との交流を通して刺激を大いにいただきながら、僕は僕ならではの貢献に集中していきたいと思いますっ。
オワッコーン‼︎
それにしても、業界の大物からコンクリートとは関係のない業種の方までいらっしゃる生コンキャンプは本当に素晴らしい場所として進化を止めません。誰もが招かれ必要とされる場所。そんな想いが込められてますー。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。