長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/08/11

「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。」

「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。」

進化し続ける透水性コンクリート。今回は、スラッジケーキから得られたパウダー(「スラッジ粉」)を用いて「オワコン」を製造する検討について紹介。AAMsとスラッジ粉造粒が実現すれば顕現する「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。」



環境負荷完全ゼロ「オワコン」開発

 残コン女の子

今日は「オワコン」のキーマテリアルとして用いられているオワコンの素(Y弾)の代替としてスラッジケーキから得られる粉(スラッジ粉)を用いることにより、環境負荷が完全にゼロとなる完全循環型コンクリート「オワコン」の可能性について探究しますー。。

オワコンの素にスラッジ粉を検討

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こちら、スラッジケーキから得られたパウダーは強塩基を呈しアルカリ刺激材としても機能するだけでなく、そのブレーン値から強制脱水(セルドロンやre-con zero evoなどの役割)を果たすことが確認されている。

スラッジの粉で生コンはパラパラ(オワコン)に?!

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スラッジ粉を用いることにより粒状化を起こした生コンクリート。つまり、オワコンの素としての機能を十全に果たすことが証明された。

関連記事:「ご注意ください! 【残コン粒状化】には残コン以外のマテリアル(セルドロンやre-con zero evoなど)は要りません!!」

スラッジ粉は最強の優れもの

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単位セメント量が少ないところに、上澄水のアルカリがたっぷり供給されるので、スラグの反応が激走するのです。(横浜国立大学細田暁教授チャットでのコメントから引用)


昨日(2023/08/09)のチャット明らかになったことは、単位結合材量が少なければ上澄水やスラッジ粉が含有するアルカリで十分SCMsは激走するということ。

関連記事:【衝撃】「セメント入れない方が強度が出た?! スラッジ混和材の潜在性に期待」

AAMs(ジオポリマーコンクリート)に絶対必須のアルカリ刺激材としてのスラッジ粉の研究は進んでいる。つまり、高炉スラグ微粉末やフライアッシュなどSCMsをあたかもセメントのように機能させる役割を有するため、最大のCO2排出源とも言われているセメントを結合材として利用しないコンクリートの製造が期待されている。

そうなれば新陳代謝するコンクリート「オワコン」

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現在の「オワコン」は、セメント・砂・砂利・水・高分子(オワコンの素)を配合して製造されている。つまり、大地を削って得られる原材料で製造されている。スラッジ粉の応用が進めば、SCMs・再生砂・再生砂利・汚水(生コン工場で発生)・スラッジ粉という配合で「オワコン」が製造されることとなるため、生コンポータルが志向する「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート」「呼吸・新陳代謝するコンクリート」の顕現となる。

セルドロンもre-con zero evo も不要

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瞬間吸水を起こすことで生コン(残コン)を直ちに粒状化する効果を持つ「セルドロン」は生コンポータルも開発に携わり、事業会社グロースパートナーsには1000万円の出資を行っている。現在、生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート)の保有株式売却先(受け入れ先)を代表取締役の藤井成厚氏に打診中。

参考記事:瞬間吸水材(セルドロン):青木あすなろ建設

現在の「オワコンの素」として採用されているre-con zero evo(MAPEI)は高分子ということもあり手のひらサイズが特徴だ。スラッジ粉のようにサイロに貯蔵することもないため、スラッジ粉を用いることのできない生コン製造工場向けに引き続き「オワコンの素」として採用される見通し。

まさに、SDGsってやつだな。最近、小文字のsをケツにつけんのが流行りなのか?流行りに乗らねえてはねえなっs。

 残コン姐さん

大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環する。

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進化し続ける、「オワコン」(や「オコシコン」「ドットコン」)の施工体験イベントは毎月大1土曜日に滞在型ラボラトリkr(伊豆の国市長岡925)にて1500から開催されている。

残コンさん、残コン姐さん。今日はいよいよ極まりつつある「オワコン」の製造方法についてご紹介ご苦労様ですっ。いやはや、生コンキャンプは完全に専門家ではない一般の方を置いてけぼりにした論調で清々しいくらいだねっ。
「コンクリートをもっと身近に」
まあ、言っちゃえば「舞台裏」をblgとしてご紹介してるのが「生コンキャンプ」てことだよねっ。舞台裏がきちんとしてなければ、舞台は輝かないのと一緒だから、ええいままよと全部を丸出しフルオープンにするってのが生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート)のスタイルってことさ。これからも「伝える」情報発信は現場を拠り所として続けて参りましょう。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
なんと、薬剤を用いずに「オワコン」を作ることができるなんて、とても美しいプロダクトになりましたねっ。つまり、環境負荷ゼロってことですから。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士