2023/08/15
「突き抜けた捨てコンは【ヌテコン】と名付けられいよいよ流通始まります」
突き抜けた捨てコンは「ヌテコン」と名付けられました。毎度馬鹿馬鹿しいネーミングにお付き合いくださいまして誠にありがとうございます。「オワコン」も「オコシコン」もきちんと売れてます。だから「ヌテコン」もみんなで盛り上げてまいりましょう。
突き抜けた?! 【ヌテコン】爆誕
「ヌテコン」は一体、どんなところが突き抜けているのでしょうか。。
捨てコンってそもそも何?
地下の土をほり終えて地盤を固めた後に打つコンクリートです。 捨てコンクリートは建物の床になるものではなく、建物を建てるための基準線を出す、地面をならすことで足場をつくりやすくしたり、職人さんの作業をしやすくしたりする、などが主な役割になります。(鹿島の現場見学ツアーより引用)
つまり、「とりあえず固まってりゃなんだっていい」という程度の用途から用いられている。また、JIS A 5308や土木標準示方書、JASS 5など の要求が及ばない領域(例えば、「オワコン」や「オコシコン」など舗装コンクリートや、先送りモルタル、土間コンなどいわゆるJIS外品)に供給される生コンクリート配合を突き抜けた捨てコン「ヌテコン」としてブランディング予定。
「ヌテコン」何が突き抜けた?!
ステコンならぬヌテコンは棒が突き抜けているだけでなく、実際に「セメントを用いないで作られる」「回収骨材など工場で回収される副産物を100%用いて作られる」「残コナでアルカリ刺激を期待するジオポリマーコンクリート」という突き抜け方が特徴。
セメントを用いず結合材はSCMsだけ
結合材は SCMs(高炉スラグ微粉末・写真)のみとし「セメントを用いない」のが「ヌテコン」の要件。世界のCO2排出量7%とも言われるセメントを用いないことで、ヌテコンはカーボンネガティブに近づく。
アルカリ刺激にスラッジケーキ(残コナ)を用いる
SCMsがアルカリ飢餓状態に陥らないように供給されるのは「残コナ」。特殊プロセスを経由して粉体となったスラッジケーキはアルカリ刺激材としての役割を果たす。
関連記事:「大地を削らない、汚さない、蓋しない、循環するコンクリート。」
全て回収(または粒状)骨材だから原価0円
残コンが洗浄され回収される骨材のことを回収骨材としている。JISでも規定されている「捨てればゴミ」の回収骨材もアルカリ供給源としての機能をも果たす。
こちらは、残コンstでアウトプットされた粒状骨材も原価ゼロ。分級され砂と砂利として用いられる。無論、豊富な水酸化カルシウムを含んでいるアルカリ供給源でもある。
CCUSなどなんぼでも配合できる「ヌテコン」
上澄水散水養生などで多量に得られる炭酸カルシウムは分級(集塵機や振動ふるい)することで得られるCCUS。ヌテコンはそもそも規格の要求が及ばない分野の製品であるため、ふんだんにこうした混和材を配合できることも特長。
関連記事:「炭酸カルシウム粉体の製造方法」(230-7044) 出願番号:特願2023-122422 出願日:令和5年7月27日
「ヌテコン」商標申請しました
1)商願2023-090356「残コナ」[230-8028]
出願日:令和5年8月14日
2)商願2023-090357「CO2ターミネーター」[23
出願日:令和5年8月14日
3)商願2023-090358「ヌテコン」[230-8034
出願日:令和5年8月14日
(山口特許事務所山口真二郎所長からのmailより引用)
「登録可能性は高い」と診断結果を受けている商標3点は昨日(2023/08/14)付で申請済みとなっている。
日本列島「ヌテコン」旋風を巻き起こせ!
こちらはまだ「残コナ」の存在がなかった頃の「ヌテコン」の起源ともいうべきコンクリート。セメントはSCMs(高炉スラグ微粉末)に100%置き換えられているものの、足りないアルカリ供給源を特殊混和材(mapecube geo)に依存した製品はAAMs(ジオポリマー)の1に数えられる。
関連記事:「生コンプラントで初めて製造されたジオポリマー・AAMsはまさに【ホワイトカーボン】白色を呈していた」
「コンクリートをもっと身近に」
いやはや、これまでも、くだらないネーミングを山ほど量産してきたけれど、ちょっと自信作なんだ、「ヌテコン」。説明コストがゼロってのがいいよね。確かに「棒が突き抜けてる。だから、ヌテコンかっ。」てわかりやすいもんね。さあ、あとは、白石建設さんや当社(ICC)の顧客を中心に「ヌテコン」の販売開始だねっ。
オワッコーン‼︎
ネーミングはともかく、やってることは環境負荷ゼロの資源循環型コンクリートですから立派なものですー。 SDGsおじさんたちもきっと喜んで協力してくれるはずですね。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。