長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/08/26

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【ヌテコン】「くだらない会議をしている暇があるなら試験練りをしよう」【試験練り】

【ヌテコン】「くだらない会議をしている暇があるなら試験練りをしよう」【試験練り】

知識は常に疑ってかかるべきだ。世の中の常識は誰かの都合に沿ったものとして疑ってかかるべき。そんなことばかり言ってると干されたり白眼視されたりするかもしれないが、そんなもん知ったことか。「会議やってる暇があったら試験練り」。



会議やってる暇があったら試験練り

 残コン女の子

今日は岡山で開催された生コンキャンプでは「ヌテコン」の試験練りの最中にあれこれ思いつきでやったpH計測などの様子をご紹介しまっす。みなさん、本や動画でお勉強されているから知識としては色々お持ちになっていたとしても実際にやったことがあるかないかが大きな差をつける場合もあるかもしれない、という気づきですー。

上澄水が高アルカリだと知ってても

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例によって白石建設(岡山)で張られていた生コンキャンプでは、「ヌテコン」(や「アメコン」つまり、セメントを用いないで製造されるジオポリマー・AAMs)の試験練りに際して、各種材料のpHが計測されていた。どれがどれだか忘れてしまったが、上澄水・粒状骨材溶液はやっぱり強塩基性を示している。

やったことある? 高炉スラグ微粉末のpH測定

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ジャン。びっくりじゃね? バットで水にさらされている高炉スラグ微粉末の水分にリトマス試験紙を当てたところまさかの酸性。やっていると意外なことに、SCMsは酸性を呈している。つまり、塩基が足りない欠乏状態だからたくさんアルカリ刺激ちょうだいよ、的な感じなんだろう。

さらには高性能AE減水剤についても

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弱酸性といったところか。それにしても、イメージとしてはもっと強い塩基性をイメージしていたから意外。

練ってみました「ヌテコン」

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「ヌテコン」(セメントを用いないで製造された突き抜けた捨てコン等に主に用いられる生コンクリートのこと)をW/B:40% s/a:40%(骨材が粒状骨材であるため多量の微粒分を含んでいるとして) 単位粉体量:300kg 単位水量(上澄水):120kg として製造。

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結構いい生コンでけた。この後、「残コナ」で粒状化させることで「オワコン」として構内の舗装に有効活用。白石の試験練りは残コンを全て舗装などに有効活用しています。

「残コナ」を内割で30%配合した「ヌテコン」

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こちら、アルカリ刺激材としての性能を期待して30%(内割)「残コナ」を配合した試験練り。

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試験練りに立ち会った伊田さん(OCL岡山コンクリート試験所)いわく、「こっち(残コナ入れた方)の方が生コンにより近いハンドリング」だったそうだ。万が一にも、「残コナ」が配合されていないものに比べてこちらの強度が大きいという結果が得られたらまさしくイノベーションとなる。

何よりも「やってるみる」が正解に一番近いよな。物の本にうたわれてることは大抵「特定の条件下で」という前提が抜けてたりするからな。これからも生コンキャンプでは「今やる、すぐやる、とにかくやる。」の精神でぶっ飛ばすぜっ。

 残コン姐さん

おまけにやってみた「セメント」pH

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当然のことながら強塩基を示す、セメント。まあ、当然、だけど、やったことある人いますか。何を隠そう僕は初めてやりました。知識を盲従することの怖さを感じた試験練りとなった。宮本さん曰く、「会議やってる暇あったら試験練り」。

いやはや、残コンさん、残コン姐さん、宮本さん生まれて初めて高炉スラグ微粉末の塩基度を計測してみました。やっぱ、思ってたのと違うって落とし穴結構あるよね。イノベーションてどこで起きるかって、現場で起きるのにさ。毎日毎日ストレスを抱えて調整・報告にくだらない会議を重ねてる人たちを見ると本当に不憫に思うよ。会議室での決定がそのまま市場と顧客相手に通用するとでも思ってるのかねえ。。
「コンクリートをもっと身近に」
そんなわけで、宮本さんたちは「会議してる暇さえあったら試験練り」をモットーにこれからも「今やる、すぐやる、とにかくやる。」を実践していきたいと思います。そうすると、どんどん面白いプロダクトやテクノロジーが生み出されるからね。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
みなさん思ってる、「くだらない、意味のない会議」が消えて無くなることを祈るのみですー。ちなみに、生コンポータルではSNSやITを利用しているため、報告・意思決定に関する定例の会議は4年前に廃止していますー。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:採石業務管理者/2級FP技能士