長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/08/29

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【ヌテコン】「セメントを用いず原材料はすべて副産物・未利用資源の【突き抜けた】生コン」

【ヌテコン】「セメントを用いず原材料はすべて副産物・未利用資源の【突き抜けた】生コン」

圧倒的なコスパを売りとしている突き抜けた生コン「ヌテコン」はなんと安いだけじゃなく、資源循環・地産地消・カーボンニュートラルなど今どきのSDGsもおまけでついてくる最強の生コン。


ヌテコンの配合:製造業者向け

w/b 45.4% 上澄水 s/a 44% 1.2%
ヌテコン
配合
BB BFS W RG S RG G AD air 合計
容量 51 81 176 285 362 - 45 1000
質量 kg 155 233 176 581 840 4.66 - 1985

圧倒的コスパ「ヌテコン」

 残コン女の子

こちらでは、とにかく「安い」その理由が副産物・未利用資源だけで製造しているから、ついでに資源循環・地産地消・カーボンニュートラルまでも実現してしまった突き抜けた生コン「ヌテコン」についてのご紹介をしまっす。

原材料は副産物・未利用資源だけ

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左から粒状骨材(細)・粒状骨材(粗)・上澄水・高炉スラグ微粉末(結合材)・残コナ。全て、未利用資源、あるいは廃棄物として処分した場合高額な処理コストが生コン工場など排出元を苦しめてきた資源ばかり。

見た目は真っ白「ヌテコン」

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未利用資源だけ、「捨てればゴミ」の資源だけで製造した生コンの見た目は白い(高炉スラグ微粉末や粒状骨材の色)。そして、ご推察の通り、お値段は下手すると(?)マイナス原価

用途は「ステコン」など非構造体向けコンクリート

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強度もフレッシュ性状も自在の「ヌテコン」の用途は非構造体などJIS外生コン

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地下の土をほり終えて地盤を固めた後に打つコンクリートです。 捨てコンクリートは建物の床になるものではなく、建物を建てるための基準線を出す、地面をならすことで足場をつくりやすくしたり、職人さんの作業をしやすくしたりする、などが主な役割になります。(鹿島の現場見学ツアーより引用)


つまり、「固まりゃなんだっていい」的な生コン、規格などの魔の手が及ばない分野の生コン。そんなところに、突き抜けた「ヌテコン」が推奨される。

つまり「ドットコン」に使える

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土間コン(簡易駐車場)の分野ではJIS規格は求められないため、「ヌテコン」は「ドットコン」と相性がいい。

関連記事:「ドットコンの価格【激安】が公表されました! 8月22日に開催された100m2ど迫力のドットコン施工見学会」PUMP MAN

 

てことは「オワコン」にもできる!

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現場で「オワコンの基・Y弾」を添加・撹拌するだけでできる「オワコン」も「ヌテコン」から製造可能。ドットコンとセットで作業できるし、余ったら路盤・埋め戻し用に無駄なく利用できる最強コンビ。

関連記事:「炭素を含む資源循環のエコシステムとしてコンクリートインフラを再定義したホワイトカーボン」

企業じゃあるまいしどーでもいいことだが、「ヌテコン」は今で言うところのSDGsど真ん中製品だぜっ。資源循環・地産地消・カーボンニュートラルを全部盛りだからな。まあ、どうでもいいなっ。

 残コン姐さん

広がる「ヌテコン」製造工場のネットワーク

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なお、現在「ヌテコン」の製造可能工場は限定的である理由はサイロや貯蔵ビンなど設備要件を満たしていなければ製造できないため。生コンビニでは「オワコン」「オコシコン」の製造工場を中心に「ヌテコン」の製造ネットワークを広げる見通しだ。

残コンさん、残コン姐さん。残コンなど未利用資源・捨てればゴミな原材料だけで製造している「ヌテコン」半端ないね。これ、生コン工場にとっても非常に有益だし、もちろん、原価をプライスに反映させれば利用者(消費者・工事業者)にとっても非常に価値のあるプロダクトになります。
「コンクリートをもっと身近に」
これまでも「オワコン」「オコシコン」とバズプロダクトを生み出してきたけど、生コンポータルの次なる目標は「ヌテコン」をバズらすことだねっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ?
「ヌテコン」が売れればそれだけ「残コン」は問題ではなくなるばかりかチャンスに変容してしまいます。今後が期待されますー。。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士