2023/08/31
「生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート)の生コン新人研修プログラム」
これが、生コンポータル流新人研修。随時受け付けているのは知ってるけど一体どんな体験ができるんだろう? 生コンに携わる方ならいつでも大歓迎。今回は静岡市で操業されている旭生コンの皆さんが「新人研修」を兼ねていらしてくださった。
生コンポータル流「新人研修」プログラム
生コンポータルの概要紹介
Quarry(ヘッドオフィス)で座学から。併設されているLUMBERからそれぞれ飲み物を選ぶ。
昼時に始まることが多いため、名物「タコライス」や「チリドッグ」を頬張りながらのランチミーティング形式だ。この時間はリクエストや質問に答えたり、「脱炭素」「資源循環」「地産地消」「サーキュラーエコノミー」とコンクリートがどのような関係性を有しているかを説明する。
残コンst分級ヤード視察
見るだけでなく実際に手で触れてみる。写真は残コン由来の粒状骨材(細)のストックスペース。
座学で共有した内容と現場・現実・現物のすり合わせとなる。骨材が「白」いのは脱炭素の証拠でもある。
残コンst改質スペース見学
新人研修の工程は全て「徒歩」で行われる。残コンst分級ヤードから次は工場に移動。
この設備(動画資料あり)では残コンや残水/洗浄水といった汚泥が全て一元的に処理されている。
残コンが原石に変わるまで
まさに今戻ってきた「残コン」をピットに排出する工程。
スリットピットで天日干しされた残渣。
すでに貯蔵されてある粒状骨材の原石。
それら3要素を当日のうちにブレンドし翌朝簡単な解砕工程を経て粒状骨材が製造される。
粒状骨材が生コンに変わるまで
粒状骨材の受材ホッパー。
直接水平ベルコンに送り込まれそのまま傾斜ベルコンを経てバッチャープラントに貯蔵される。
試験室・配車・製造工程
最後は試験室で今話題の「ヌテコン」(写真)や流動化処理土「イワモル」などの技術開発の現在について紹介される。いずれも、粒状骨材を原材料として採用している。
自分たちの工場と違うところ、同じところを実体験では学ぶことができる。もちろん、正解なんてものはなく、常に他の視点で運営されている工場や試験室を知ることが大切。
生コンポータルツアー(研修)大募集中!
参加申し込み:https://form.run/@namacon-camp
技術開発とはラボで生まれるものではなくコンクリートの課題意識を持っている有志らが交わることで自然発生するものだとの信条から生コンポータルでは随時こうした研修(生コンポータルツアー)の申込を受け付けている。
「コンクリートをもっと身近に」
壁もなく、仕切りも敷居も柵もないそんな生コンポータルにすることで誰しもが招かれ必要とされる空間になりさえすればきっとより良いコンクリート産業の構築に貢献できると思ってます。だから、1人でも多くの人に悩まず躊躇せずいらしてもらいたいと思っているよっ。
オワッコーン‼︎
事前連絡なしに突然いらしていただいても構いません。。ただ、宮本さんいたりいなかったりなので、池上さんや遠藤さんほか構内に明るい人にあれこれお尋ねください。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。