長岡生コンクリート
創発により紡ぎ出される
コンクリートソリューション

2023/09/20

タグ:

【イワモル】「強度は必要ない。固まりゃなんだっていい。マンホールの固定・埋め戻しに使いたい」

【イワモル】「強度は必要ない。固まりゃなんだっていい。マンホールの固定・埋め戻しに使いたい」

いよいよ本格的に生産が始まった流動化処理土「イワモル」はセメント0kg、練り水上澄水(生コン設備を洗浄した後の汚水の上澄)、粒状骨材(残コンを残コンstで加工して得られたもの)だけで、「バッチャープラントで全自動で」製造される無敵のプロダクト。



生コン屋さんの流動化処理土「イワモル」

 残コン女の子

いよいよ ICCで生産が始まった残コン式流動化処理土とでも呼びましょうか、「イワモル」の製造・出荷・打設の様子をご紹介しまっす。
なお、イワモルは既往の設備(生コン工場)で余計な製造設備や契約金もなく製造できるから、生コン工場さんにとってはとてもフレンドリーな製品ですー。。

流動化処理土「イワモル」Before

IMG_4607.jpeg

用途は新設マンホール周りの埋め戻しによる固定。正治組大矢さんから前日「強度は必要ない。固まりゃなんだっていい。なんかいいのない?」という連絡が入り、流動化処理土「イワモル」の出荷が決まった。

セメント0kgの流動化処理土「イワモル」製造

こちら、結合材には高炉スラグ微粉末、練り水は上澄水、骨材は残コン由来の粒状骨材。それだけで製造された流動化処理土「イワモル」はバッチャープラントで製造可能であるため、オペレーションは完全自動

「イワモル」の品質管理

IMG_4605.jpeg

IMG_4606.jpeg

密度、フロー、ブリーディングなど、所定の性状は管理基準にきちんと適合。強度も事前の試験練りで悠々パスすることが確認されている。セメントを1gも入れていないにも関わらず、である。ちなみに、ここに「残コナt」を混和材(CCU)として配合するならば、みんな大好き立派なカーボンネガティブコンクリートだ。

マンホールの固定・埋め戻し

IMG_4608.jpeg

IMG_4610.jpeg

「イワモル」はこのまま硬化しマンホールを固定する。また、隙間はきちんと埋められる。

「イワモル」打設状況

既往の流動化処理土と全く同様に充填されていく空間。これまでの流動化処理土製造はどうしても重機や作業員が必要となっていたが、これからの流動化処理土「イワモル」は生コン工場で生コン同様全自動で製造されるため、潜在性は計り知れない。

すげえな。これまでは、遠藤さんが泥を溶かしたり、作業員のみんながプラントに上がって作業したり、泥のストックが構内を占有したりと何かと大変な作業が付き纏っていたが、「イワモル」なら「生コン」と全く同じに製造・出荷できるってことだなっ。

 残コン姐さん

流動化処理土期待の新星「イワモル」よろしく

IMG_4609.jpeg

生コン車から流し込まれる「イワモル」。今後生コンポータル(有限会社 長岡生コンクリート)では「イワモル」の生産を標準とし、既往の流動化処理土製造に関わる労務負担を残コン粒状骨材生産に全振りすることで最適化を行う。また、「残コナa」によるミルクタイプの「イワモル」(骨材を配合しない)も生産予定。

残コンさん、残コン姐さん。やっぱり出発地点は「現場」だよね。現場から「必要」が示されて、結果的に「イワモル」が製造・出荷されたのだから。
「コンクリートをもっと身近に」
だからこそ僕たちは常に現場をオフィスと捉えて、そこで必要なものの充足を行う結果としてプロダクトを生み出し、市場と顧客に評価され、それの繰り返しを行うべきだと思うんだっ。
オワッコーン‼︎

 宮本

 残コン女の子

ぉ、おわ??
溶かしたり、在庫管理が大変だったり、そういったそもそも生コン工場としてやるべきではなかった作業から解放される「イワモル」潜在性はすごいですね。
残コン‼︎ オワッコーン‼︎

 残コン姐さん



作者・宮本充也

残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー

未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。

Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。

After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士