2023/09/24
【イワモル】「地下水位の高い場所の埋め戻しなど、通常の流動化処理土に比べて固まるのが早いから好都合」
先日マンホールの固定・埋め戻しに採用された流動化処理土「イワモル」にリピート注文が寄せられた。地下水位の高い箇所での埋め戻しに早く固まる流動化処理土「イワモル」は工事だけでなく製造現場にとっても好都合。
現場に好都合な流動化処理土「イワモル」
既往の流動化処理土ではどうしてもオペレーションが属人的で製造時間も労務も相当かかることに比べてどの点が改善されているのでしょうか??
イワモルは早く固まる!「おかわり」12m3いただきました!
先日イワモルを使って頂いた土屋JVの現場kからリピートの連絡があり28日に12m3のオーダーが入りました。値段が一緒なら残渣式流動化処理土ではなくイワモルを使いたいとのことです。理由は漏水があるようなところでもイワモルは早く固まるので良いとのことです。
(いけがみまことによる正治組大矢洋平さんへのインタビュー)
HAYN隊チャットグループでのやり取り。
「イワモル」配合
B:高炉スラグ微粉末(エスメント)50kg
※こちら、高炉セメントB種でも置き換え可能
W:上澄水250kg
S:残コン粒状細骨材1,488kg
フロー:210mm
密度:1.81
ブリーディング:1%未満
見る人が見ればお分かりのように、すごい配合。これは、生コンプラントで計量・製造可能な内容。
地下水位の高い場所の埋め戻しに最適
マンホール固定と埋め戻し(充填)を兼ねて採用された流動化処理土「イワモル」。元々こちらの現場では残渣式流動化処理土を納品していたが、当日大型打設と重なり残渣式の対応ができかねる(属人的な製造方法)と説明したところ、「固まりゃなんだっていいっ。なんかない?」という要望が寄せられたため、「イワモル」を提案、採用となった。結果、「残渣式流動化処理土よりも早く固まるから固まるから今後はイワモルにしてほしい」というリクエストが寄せられている。
関連記事:【イワモル】「強度は必要ない。固まりゃなんだっていい。マンホールの固定・埋め戻しに使いたい」
「イワモル」はプラントで全自動で製造
「現場にとって都合がいい」のは何も工事現場だけではない。作り手である生コン工場にとっても極論「水を張ったプールに粉(SCMsや「残コナ」、CCUなど)を溶かしてかき混ぜるだけ」で製造できるのだから、生コンと同様、あるいはもっと簡単に、プラントで全自動で製造できるのが特徴。
関連記事:【プールに粉をサッと溶かすだけ】で製造可能な流動化処理土は10月7日にお披露目します
「イワモル」製造の輪を広げています
すでに埼玉県の渋谷建材(写真)や徳島・香川県の松尾建材、さらに岡山白石建設などなど、「イワモル」製造の輪は急速に広がりつつある。
関連記事:【埼玉】「関東を席巻する鬼《渋谷建材》が今度は《イワモル》という金棒を振るう」
「コンクリートをもっと身近に」
とにかく、講釈垂れてる暇はないんだ。とにかく「伝える」情報発信をし続けなくちゃダメなんだよ。そんなふうに、今日ももう1本blgを書きおおせたらルーティンに加えて、1600からラジオの収録、そして1800から横浜国大の細田教授と軽めの会食って感じの1日が始まります。
オワッコーン‼︎
我が国では流動化処理土も長年の歴史を数えますが市場と顧客の評価にさらされて益々バージョンアップが進んでいくことでしょー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。