2023/09/26
残コンで残コン粒状化を起こすことができる。残コンでオワコンの製造・施工もできる
技術開発や研究のOut Putは関わる誰かのIn Putになってこそ実装(世界の景色を変える)に向かう。だからこそ、コミュニケーションが大切。独りよがりではない、誰かの役に立つ、必要とされる技術開発に必要なこと。明らかとなった「残コンで残コン粒状化を起こすことができる。残コンでオワコンの製造・施工もできる」
残コンで粒状化、残コンで「オワコン」。
独りよがりの研究ではない、いろんなことがあっても常に誰かと共に歩んで生まれるのが技術であり研究、そして実装です。今日はそんな技術開発の一幕をご紹介しますー。。
「残コナ」(残コン)で改質実験
卒論で造粒ポーラスコンクリート並びに粒状化について取り上げる予定のヤンさんはプノンペン出身の横国大生。細田先生の常なる「現場主義」に従いまずは自分自身の手でスコップをふるい造粒・粒状化を体験。
残コン(残コナ)で流動性を失う様子
「残コナ」をふりかけスコップで撹拌するに従い流動性を失う生コンクリート。つまり、粒状化が残コンによって生じているということを意味している。残コンは残コンで粒状化できるのだ。
残コン由来の「残コナ」って何?
「残コナ」とは残コン(生コンスラッジ)を加工して得られる粉体のこと。これらはすでにCCUとしての活用のほかに流動化処理土「イワモル」の原材料としても有効であることがわかっている。
もちろん「オワコン」も作れる「残コン」
見ての通り、「オワコン」は「残コン」でできる。つまり、re-con zero evoなど工業製品を利用することなく、残コンは原材料としてリサイクルされ、製品「オワコン」にも生まれ変わる。
実装と研究の両輪で進む「残コン」「オワコン」
笑顔で施工できる「オワコン」は引き続き細田暁研究室の研究に支えられつつ、より公共性の高い現場での実装に向かう。
見事「オワコン」の完成。
そもそも、YNUとのご縁も今は卒業して清水建設に在籍している志賀さんの発議によるものだったしな。
現場で広がる共感(創発)が創る技術開発
偶然当日居合わせたメンバーらによるヤンさんを囲んだ懇親会。もちろんお勉強やお仕事はみんなそれぞれみっちりやってから、夕方からはリラックスして美味しい食事を囲む。
「コンクリートをもっと身近に」
最後、残コン姐さんにも触れてもらったように、当社らではいつでも誰でも生コンキャンプへの参加は大歓迎ですっ。「来るもの拒まず、去るものとことん追い詰める」がモットーだからねっ。
オワッコーン‼︎
技術開発のイメージっていろいろあると思いますが、宮本さんたちのそれは大体飲み会にしか見えないところが特徴ですね。。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。