2023/10/20
【オクド】「道路会社の方が遠方から当社を訪ね取り払われるアスファルトとコンクリートの垣根」
ゼロセメントコンクリートの開発と実装で知られるオクドこと奥村組土木興業が遠方から伊豆の国市を訪ね先般実装されたセメントレスで100%残コン由来の骨材を用いたコンクリート舗装(オワコン)の視察や交流が行われた。
垣根が取り除かれるコンクリートとアスファルト
アスファルトからコンクリートへ
静岡県伊豆の国市に実装されたセメントを用いずに製造された「オワコン」(造粒ポーラスコンクリート)の価値は「アスファルト舗装と全く同じ要領で施工できる」こと。
関西ゼネコンの雄でありながら、アスファルト混合物プラントも傘下に保有するオクドこと奥村組土木興業をはじめ、この今後の未来の兆したるコンクリート舗装の見学者が後を絶たない。
サイクリストにとっても快適
舗装に明るいオクドの崎山さんや藤森さんによれば一般にコンクリート舗装ではサイクリストが満足する平坦性や走行性を確保するのは難しいそうだ。また、「車両の乗り入れが少ないアスファルト舗装であればあるほど劣化が生じやすい。5年〜10年と経過すればその差は歴然と確認されることだろう」とのこと。
残コンから作っているからコンクリートも資源循環
なお、今回のコンクリート舗装に用いられた細骨材はすべて残コン由来。アスファルト混合物では先行して進んでいる再生資源の利用促進はコンクリートでも始まっている。
MAPEIのMapecube geoでアルカリ刺激
なお、結合材として配合されたSCMs(高炉スラグ微粉末)の潜在性を引き出すための混和剤Mapecube GEO(MAPEI)もご案内。
生コンキャンプの醍醐味「懇親会」
なお、毎週木曜日はLumberに出張で角打ちを開店している杉山商店の日。オクドのお二人は昼の部(店長あさみちゃんによる肉じゃがなどおつまみと共に地ビール)で帰途につかれたが、生コンキャンプの醍醐味はこの「懇親会」(ウェルカムランチミーティングも)にあると言っても過言ではない。
焚き火(日工のファイヤーサークル)もあるのでみんな思い思いの料理を楽しむこともできる。
原材料は「残コン」(廃コン)「SCMs」が当たり前に
将来の生コン工場で「残コン」は原石(写真)として産出され、分級したのちに骨材(粒状、回収、再生)としてSCMsと共に配合され製造・出荷されることになる。その兆しを伊豆中央コンクリート(生コンポータル所在地)では目撃することになる。
「コンクリートをもっと身近に」
ばり二日酔いのくせして、その後出張角打ちで気分良くなったのは、ほぼほぼアル中ってことだね汗。そして今日は20日生コンキャンプ定期演創会の開催日です。ハプニングがベースなので、あまりちゃんとした会議を期待しないでねっ。
オワッコーン‼︎
オクドさんとの交流も、今日基調講演に立っていただけるYNUの細田暁先生との交流に端を発しています。いろんな方が、コンクリート一致団結(東京大学・野口貴文先生)のお言葉通りに垣根なく共同することで、未来のコンクリートの貢献が生まれるのでしょうー。。
作者・宮本充也
残コンステーションによる地域資源循環・脱炭素フロー
未利用資源「残コン」の高度利用を地域や組合単位で取り組むことで資源循環・脱炭素といった地域の課題を打破しつつ新たな付加価値(富)を創造する。地域や生コン組合主導の残コンステーションという提案。
Before:従来、建設現場で余剰となった生コンクリート(残コン)の大半は資源循環されることなく現地の中間処理業者らの手に委ねられあるいは最終処分場で埋め立て処分となっている。
After:一方、残コンステーションを実装した地域(生コン組合)では未利用資源として再定義され、廃棄されることなくフローチャートのように循環し、その過程で残コンやスラッジ水は「アルカリ刺激効果」を有し、CCU(Carbon Capture Utilization)材料としても脱炭素コンクリート(CNコンクリート)に貢献しうるマテリアルとして地域内で無限に循環し付加価値を生み出すことになる。